対談 2017年 日本経済の行方(上)――アベノミクスをどう評価するか
東京財団
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注目のコメント
八田先生と星先生の対談。標準的な経済学で、現状をうまく整理されて、的確な政策提案がされていると思います。後編も合わせてお読みください。
「八田 まず、マクロ政策全体では、失業率が低下したことが大きな成果」
「八田 金融政策が実体経済に影響を与えるまでにはある程度の時間が必要」、「星 …金融政策は時間的な遅れを伴い、しかも不安定。」
これらは矛盾していると思います。
「星 そうですね。現在のままでは、日本の財政がいずれは破綻することは明らかです。消費税増税は延期しますが、2020年度のプライマリー・バランスの黒字化は予定どおり達成します、と政府はいっているけれども、誰も信じていないと思う」、「アベノミクスは景気刺激策にだけ集中して、財政規律の回復はほとんど進んでいない」
しかし、景気回復にも、金融政策に時間がかかるといい、消費税増税は二度延期したが、財政政策が景気回復に寄与してしそうなのは2013年度だけである。成長戦略に景気回復には今のところ目立った政策もない。