倒産減っても休廃業・解散が最多 中小苦境 16年2万9500件超へ
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このニュースは実は非常に大事なテーマなのです。
倒産が多い、というには景気的や金融的には問題がありますが、ある意味時代や社会的にそぐわない企業の退場であり、一種の新陳代謝と言えなくもありません。
ところが廃業というには、本来まだ営業を続けていける企業が、自主的に清算するということです。
倒産/廃業の比率を見ると、東京では倒産1社に対し、廃業はほぼ同数の割合ですが、地方では大半がこの割合が1対3以上になります。
例えば、大分では倒産1社に対し廃業8社、宮崎では倒産1社に対し実に廃業11社にもなります。
しかもこれらに企業の多くは黒字企業であることが多く、特に地方に行けば行きほど財務内容がいい企業が、早期の廃業を選ぶ(悪くなると廃業さえできないので)という本末転倒な状況になっているのです。
つまり今日本で、特に地方で起こっていることは、本来まだやっていけるはずに企業が次々と廃業している結果、本当はまだ働き続けられる人たちが職を失い、同時にマーケットも失われるということです。
地域の雇用が失われ、新たな職場もない為人はその町を離れて人口が減少し、活力も失われ、マーケット自体無くなるので新しい企業も生まれなくなる、その繰り返しで、地方がどんどん貧しくなり、急激に衰退していくという現象です。
東京と違って、地方では一度失われた産業や雇用は、多くの場合もう戻っては来ません。
東京は未だに世界屈指の繁栄した大都市です。
だから東京にいると今ひとつピンとこないことが多いのですが、こうした地方の疲弊に目を向け、本来廃業しなくてもすむはずに企業を救っていかなければ、いつか日本の郷里の多くは失われることになりかねないのです。町工場の立場からしたら
「将来性の無い企業の退場云々」って
馬鹿言うな!と思う。
どの仕事だって将来性なんて分かる分けない。
極端な事を言えば、将来性なんて無くてもよい。
ゼロになったら潰れるが、低位安定でも小さい会社は生きていける。
生きていけるのに廃業することが問題なのに、分かってない。
まだ、社会に必要とされる会社が消えることの何が新陳代謝だ?
数が少なくても関係者はみんな困るのだ。
大都市、大企業の人間に知った風に語って欲しくない。