ファーストリテ、16年9―11月期は16.7%営業増益 通期計画は据え置き
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連結営業利益は前年比17%増の885億円と堅調でしたが、昨年に暖冬等の影響で減益になったことのリバウンドの範疇で、2年前の利益水準(913億円)には届いてません。
事業部門別の内訳も含めて、以下を参照してください。
連結営業利益(億円)
*カッコ内は順に国内事業、海外事業、GU等その他事業
14年9-11月: 913(511、243、95)
15年9-11月: 759(448、208、124)
16年9-11月: 885(456、301、95)
上の数字から見て取れるように、国内事業の利益はユニクロ、GU(今回久しぶりに減益)ともに停滞してますが、海外事業はアジア地域を中心に着実に水準を切り上げています。
ここ2-3年は輸入決済用の為替予約レートが着実に円安になってきたので、国内事業で利益を増やすのは至難の業(常に向こう2-3年分の予約をしているので、昨年の円高などは関係なく、中長期の円安トレンドが逆風)。
そう考えると、海外事業を中心に健闘していると思います。
ネット販売額(国内)は今回の第1四半期決算では前年比11%増とやや勢いが鈍化。売上高に占める構成比はおそらく6-7%程度(チワワ試算)。
30%という長期目標にはまだ遠いレベルですが、来月にはいよいよ有明の物流倉庫に商品本部等の機能を移して、顧客オーダーに応じた商品生産&即日配送というビジネスモデル構築への橋頭堡とします。親会社の所有者に帰属する四半期利益は696億円(前年同期比45.1%増)と大幅増益となりましたが、期初にくらべて11月末の為替レートが円安になったことにより、為替差益156億円を計上したことが要因です。今期の連結営業利益は前年同期比37.5%増の1,750億円を見込んでおり、営業利益含む期末業績予想は今回は変更なしとのこと。
http://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/tanshin201708_1q.pdf
2016年8月期末の記事は下記です。
https://newspicks.com/news/1831427