【北欧要人】ベーシックインカムは「すべき」ではなく「マスト」だ

2017/1/9

2000人に約7万円を支給

「フィンランドは常に新たなことに挑戦している。これが重要なんです」
世界的な人気ゲーム「アングリーバード」で知られるロビオの前幹部で、起業家のピーター・ベスターバッカは、ベーシックインカム(BI)について聞くと、力説し始めた。
2017年1月、フィンランドでは、抽選で選ばれた国民約2000人に毎月560ユーロ(約6万8000円)を支給するパイロット試験が始まった。対象者は、失業給付などを受給していた25〜58歳で、代わりにこの所得補償が2年間得られる形となる。
「国民全員に無条件で金を配る」というベーシックインカムの理念を実現する前段階としてのテスト導入で、現状では、世界最大級のBI実験だ。