この連載について
プロピッカーとNewsPicks編集部のメンバーを中心に、NewsPicksに集ったプロフェッショナルが日々ウオッチしている専門分野の「2017年」を大胆に予測。ビジネス、テクノロジー、政治経済、世界情勢、そしてイノベーションなど、各カテゴリで2017年のトレンドになりそうなムーブメントや知っておきたいビジネスのヒントを指し示す。
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この連載の記事一覧
【アマゾン幹部】デジタル決済は、ショッピングの「未来図」を創り出す
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【NYT】2017年の欧州を襲う「ポピュリズムの波」
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【池内恵】中東政治の軸はロシアとトルコ、米国の覇権は希薄化
99Picks
【櫻田潤】「掛け算」の時代に欠かせないクリエイティビティ
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【石破茂】“シン・ゴジラ騒ぎ”を超え、本質的な議論を目指せ
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【阪根信一】主婦を洗濯物から解放する、「ランドロイド」の誕生秘話
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【加藤出】米FRBが15回も強調した、世界経済の「不確実性」
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【田原総一朗】憲法改正と天皇陛下の退位問題はどうなるか
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【上山信一×おときた駿】2017年のキーワードは「攻めの都政」
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【梅本優香里】2017年のアフリカは、スタートアップの投資に注目
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文春は今、最強のコンテンツをもつ活字メディアです。文春が有料の壁を打ち破れば、業界全体が一気に有料モデルへとなびくでしょう。
一般的に、無料から有料へシフトした場合、短くとも1年、長ければ3年は(失敗すれば永遠に)、無料時代より収益は下がるはずです。つまり、有料モデルに挑戦するためには、「広告から得られる目先の収入の一部を、中長期的な収入のために諦める」覚悟が必要です。
オーナー企業系の会社か、強力な権力基盤を持つリーダーがいる会社以外では、そうした決断のハードルは相当高いように思います。
IT化、スマート化が進む中で、3点目の「リアル」の位置づけも逆に高まってきました。コンテンツの収益性が下がる一方、コミュニケーション+コミュイティの機能と相乗して、リアルのビジネス性が高まっている。音楽業界のライブシフトが典型ですが、これはジャンルを問わず広がりそう。
有料・無料モデルで言えば、Netflixなど米ネットの有料系の攻勢が進む中、CA+テレ朝のメディア融合による無料系のAbemaがどう成果を出すか、今年その形が見えるでしょう。
さて、最後の「メディアは大学に似てくる」という指摘にドキリとしました。まさにぼくは研究・教育の場としてだけでなく、人が集うプラットフォームとして大学を再構成して、大学じゃない面白いものを作りたいと考えています。それは「メディア」を作る、とういことかもしれないな、と思った次第です。
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機内でゆっくり読んだけど、日経ってアホなのかなぁ?
新しい形の紙の新聞、成功できると思うな。衰退産業でのイノベーション。持ってるだけでカッコよく、主張のあるデザイン、斬新なレイアウト、インフォグラフィック、記者や新聞会社の意見ではなく多様な個人の意見。論文のような長い記事ではなくわかりやすさ。それをあえて紙で。
優秀なジャーナリストの独立性を促すし、新聞というかメディアにより多様性を持ち込める。日経の記者は個人で消費者から指名され直接月額300円とか取れるようになるべきだ。新聞社はそうした個人のプラットフォームだったはずなのにね。
Flipboard的な会社がいずれ紙のメディアに参入する感じかな。もしくはLinkedInのような職業人ソーシャルで自分の主張や過去の執筆が一覧、その場で購読というネットのプラットフォームがコンビニや自販機と提携してオンデマンド印刷か。これもO2O(オンラインからオフライン)。
新聞社起業したいね。紙の。
全国に100万台の印刷自販機の設置。平均的なユーザは一日3回印刷する。その都度印刷内容は変わる。個人ごとにもちろん変わる。印刷場所ごとにもちろん変わる。見出し多め型、本文多め型グラフィック多め型など志向を調整できる。主要記事にはコード印刷、カメラかざせばWebのスレッドへ。
社説について世間はどう思ってるのか一発でわからないのは今どきじゃない。イイね!の数じゃわからない。ネガポジはポスト内容を瞬時解析して一発集計。年代別、性別、地域別、職業別、全部世論が一発表示。そしたら政治も政策も政党も変わる。政治変えようと思ったら政治じゃないとこ変えた方がいい。
新聞は月1万円とれる。あんなダサくて巨大で画一的な紙をやめれば。そもそもスタバのコーヒーより安いなんて不思議だ。持ってるだけで、見てるだけで、リラックスできて知的好奇心を満たすエキサイティングな紙なら衰退産業にもイノベーションは起こると思う。
一方で他業種自体がメディア/広告産業を自ら行う(データベース/クロスセルのマーケティング内製化)事も、規制緩和と併せて進みそうで(レガシー系の巻き返しもあるかもで)混沌としてますね。
ソニーにいた頃によく聞かされた大好きな言葉の1つ。技術的に優れているとか、そういうことだけではなく、持つことで喜びを感じるもの、人を感動させるものをつくろうということ。
ここで、「もの」を「サービス」「メディア」「コンテンツ」に置き換えても通用します。本当にいいものをつくり、その対価として儲けることができるのが素晴らしい。
ベンチャーは立ち上げ方に二通りあります。1つは、儲かる可能性のあるものから選ぶ。やり方やビジネス領域は問わない。もう1つは、これがやりたいという志があり、その領域で事業化を考える。
もちろん一つ目の方が早く儲かります。ただし、つくることより儲けることが優先されがちで、一歩間違うと儲かれば何をやってもいいとなってしまうこともあります。
二つの考え方は、どちらが正解ということではない。僕は圧倒的に後者です。人が豊かになるものを情熱を燃やして創造することが楽しいです。
http://www.mag-x.com
ネット上で最新のマガジンXから過去10年分以上自由に読めます。コンテンツの魅力は「個」で決まる。
頑張らなければなりませんね!
1.コンテンツは人が9割
2.有料モデルが広がり、無料と有料が併存
3.リアルとネットの両利きのメディアが今後の主役に
とのこと。これまで再三繰り返されてきた通りですね。
中でも最重要なのが、「優れた書き手を惹きつけること」だと思うのですが、その条件は以下の5つに集約されると言います。
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1)自由度
2)報酬
3)読者(視聴者)の数と質
4)ブランド
5)環境(予算、同僚の質、職場環境など)
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この点、NewsPicksはどうなんでしょうね。
NewsPicksの「書き手」は
1)NewsPicks編集部(外部パートナー含む)
2)プロピッカー
3)アマピッカー
という三層構造になっているのでより一層複雑だと思いますが、キーワードは「対話」なのだと思います。
編集部はユーザーとの対話する場(1on1、グループインタビュー、その他オープンなイベント)を極力設けるように心がけるときっと良いことがあるでしょうし、ROM専ユーザーは極力コメントしてコメント欄というメディアの書き手として参加するように心がけ、日々コメントしているピッカーさんは、オフ会に参加したり、個別にアポを依頼するなどリアルでの交流・ディスカッションの機会をつくるように心がける。これに尽きるだろうなと思っています。