成田空港を支える「非航空系事業」の知られざる収益力
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繊研新聞の全国SC売上高ランキング(2015年)によると、成田空港ビルの年間売上高は約970億円で、ラゾーナ川崎(770億円)、御殿場プレミアムアウトレット(760億円)、ららぽーとTOKYO BAY(720億円)を退けて、堂々の全国トップのショッピングセンターです。正確には新宿のルミネ各館の売上高を足し合わせると成田空港に迫るのですが、いずれにせよ、成田空港ビルは日本最大級の商業施設。
成田空港とルミネは公共交通機関の運営ですし、2位以下のラゾーナ川崎とららぽーとは三井不動産、御殿場プレミアムアウトレットは三菱地所。流通企業の名前が出てきません…。
百貨店やGMS等の伝統的な小売業が生き残るには、どうしたらこれらの商業施設と伍して戦えるのかを原点から考え直す必要があるように思えます。USJ再建の立役者である森岡毅氏のような人に白羽の矢が当たると良いなと願います。世界の常識は航空、非航空の一体運営型空港。着陸料を下げて、非航空で稼ぐモデル。日本ではまだまだ、滑走路は国や県、ターミナル等は第3セクター、というモデルが多いです。関空や仙台の様な一体型で民間に委託するコンセッションの広がりを期待。ちなみに関空は以前から一体型で日本最高の営業利益率の空港でした。