オバマが報復表明、米大統領選でトランプを有利にした露サイバー攻撃
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「バラク・オバマ大統領には、自らの意向でどんな文書でも機密解除する権限がある」という部分がポイントです。あと1カ月ちょっとでどこまで開示できるか。
日本にいるのでアメリカの人がどう受け止めているのか正直よく分からないのですが、この事件はロシアゲートとか言われて、アメリカの大メディアでもかなり取り上げられていますね。
曰く、この選挙干渉はプーチン大統領が直接命令を下したもので、民主党本部などにロシアのハッカーがハッキングを行った情報を、ウイキリークスなどに意図的に流出させたとのこと。
理由は、国務長官時代のヒラリー氏の反ロシア外交、特にウクライナ、シリア問題でのロシア制裁に対する報復だそうです。
これはCIAのスパイを通じた情報で、オバマ大統領は確かな証拠をもっている云々。
まあ、さもありなんという気もしますが、ただ、こうしたトランプ次期大統領の正統性を失わせる行為は、アメリカの分裂を加速させるだけのことであり、何の国益にも繋がらないと思います。
むしろこの行為自体が、ロシアの思う壺なのではないでしょうか。これ、いつまでこんな話をアメリカは続けるんでしょうか。
ロシアやほかの国が介入したか否かは別として、米国民がトランプを次期大統領に選んだわけですから、このような議論は、情報機関およびホワイトハウス(オバマ政権)自身が、自国民を批判する、信頼していない、ということにはならないのでしょうか。
オバマ大統領が大統領権限で残り一か月ほどの任期で機密解除を行うのは面白いですが、どこまでできるのか疑わしいです。
それよりも、着々と2017年1月20日以降のアメリカに備えるべく、政府内での準備を進めるべきではないでしょうか。