「アベノミクスは失敗だった」と声高に言いづらい空気の原因 - 今週もナナメに考えた 鈴木貴博
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消費増税はアベノミクスの何本目の矢ですか?
所謂リフレ派の批判する消費増税に賛成しながら、消費増税の影響で景気が悪くなると、「ほらみろアベノミクスは失敗だった」というのは卑怯者のすることです。
アベノミクスの評価が難しい最大の問題は、どう考えても消費増税でしょ。消費増税のせいで、擁護派も批判する方も、好きなこと言えちゃうわけ。
注目のコメント
似たようなことは2000年代の小泉構造改革のときも感じましたね。底辺層が崩壊する形で格差が拡大しているのに、自己責任という一言で切って捨てる。不都合な真実から目を背けようという空気がありました。
翻って、記事については100%同意するものでないにせよ、安倍内閣の経済政策が「中国サマサマ」というのは一理ありますね。数少ない成果とも言える観光客数の増加についても、中国経済の拡大による中国本土からの観光客数の増加の寄与が大きいのは否定しがたい事実です。
そもそも、経済という語は「経世済民」が語源であり、市井の民を助けるのが本来の経済政策の役割です。市井の民の生活実感が上向いていない時点で、アベノミクスが成功とするには無理があります。「どう考えてもアベノミクスは失敗なのだが、メディアでは色々議論がなされつつも、「失敗」と断言しているケースは稀」
「1つめのラッキーは中国の経済回復・・・三本の矢で日経平均が上昇したというよりも、中国景気のおこぼれがやってきたという方が正しい」「中国景気が失速…その後の1年は、黒田バズーカを何発撃っても日本経済は冴えなかった」
「2番めのラッキーはトランプ…大統領選挙前までは1ドル=100円台の円高傾向にあったが、直近の為替は1ドル=117円とアベノミクス全盛時の円安に逆戻り」
これはトランプ関係無くアメリカ景気の回復による金融政策の利上げでしょう。
「3番めのラッキー…アベという呼称がついてしまったがゆえに、政策を批判することと権力者を批判することが、同じ」
更には不自然に擁護する経済の「専門家」さえ出てくるのかもしれません。
「利子率が自然利子率(景気を緩和するでもなく引き締めるでもない中立的な利子率)…がマイナス…つまり日銀のマイナス金利は自然利子よりもまだ高すぎて、効果が出ないということらしい」
だからマイナス金利を深堀りする必要があります。「アベ」という呼称がついてしまったが故、政策を批判することと権力者を批判することが、同じになってしまいました。
アベノミクスは評価しないが、総理の実力は評価し、総理に政策転換を期待する人達は声を上げにくい状況ですよね。
成功か失敗という定義づけが難しいキーワードで括って事象を捉えようとするから「失敗ではない、何故ならまだ終わってないから」と逃げられてしまう。
「あれから何年経った?いつまで待たせる気だ?○○については成果が出てないじゃないか」とを攻めなければ、いつまでも土俵が違う場面での闘いになってしまいます。