日電産とSMCが空売りの標的に、会計手法を疑問視-両社は反論
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注目のコメント
日本電産へのMuddy Waterのレポートは①、SMCへのウェル・インベストメンツのレポートは②。
日本電産については
・過去の業績ターゲット未達
・成長がM&Aドリブンで、オーガニック成長は会社が主張しているよりはるかに低い
・EPS成長は税率低下及び減損の寄与が大きい
といった指摘。なおオーガニック成長に関しては、一番の稼ぎ頭のHDD用精密モーターはそもそも市場がSSDに奪われている側面はあり、だから車載中心に買収をやっているのはそもそもの戦略という理解。減損については、今後の収益性の判断もあり、綺麗に示せるものではないと思う(伊藤忠と同じ)。
SMCについては、
・連結、連結外しで売上・棚卸資産・現預金などを操作
・監査法人(清陽監査法人)がそもそもグローバルオペレーションを監査できる体制にない
といったところが指摘されているポイント。
真偽については、レポートも財務も細かく見ていないので、現段階でコメントできる点はない。ただ、いずれの会社も、東芝やオリンパスとは異なり、自己資本がヤバいという状態ではないのは違う。
①http://www.muddywatersresearch.com/research/6594-jp/mw-is-short-nidec/
②http://www.wellinvestmentsresearch.com/ja/smc1-2/以下、SMCに関する報告内容の引用です。
http://www.wellinvestmentsresearch.com/ja/smc1-2/
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調査の結果、我々は子会社の連結外しによる損失の隠匿、利益率・棚卸資産の過大評価により、SMCの公表している財務諸表及び監査報告書に対して大きな疑念を持っており、又、SMCの現金残高に対しても非常に懐疑的な見解を有している。この不明瞭で疑わしい会計処理は、SMCが監査を委託しているグローバルな連結監査能力を持たない清陽監査法人という小規模な監査法人によってこそなし得たものと思われる。
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これが誤りだったら、清陽監査法人は名誉毀損で訴えてやってください。これが本当だったら、・・・また監査不信問題再燃ですね。