日本の鉄鋼業が「国際競争力」を維持できる理由
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新日鉄がOracleを買収していたら、どうなっていただろうか?新日鉄住金ソリューションズはOracleとの関係が深かったのは知っていたが、買収直前まで進んでいたのは初めて知った(これ、知られている話?)。
見出しになっている「国際競争力」については、分かったような分からないような…競争力という観点で「技術競争力」と「ビジネス競争力」は違う。後者に関しては利益がでなければ継続性がない。記事で佐久間氏自身が述べられているが、PBR1倍を切っているというのは、市場としては資本コストに対して超過利潤が持続的に発生する状況ではないという判断がされているということ。構造的には、鉄鋼はシェアが分散しているのに対して、原料の資源メジャー側は寡占となっている。それが価格交渉力の低さ、また設備集約的なビジネスのなかで稼働調整がしにくいなかで合成の誤謬が産業内で発生しやすく、利益を削りあう状況になっている背景という理解。
最近でこそPOSCOの利益率は下がっているが、後発ゆえの効率的な設備や、国内での一社独占体制(輸出も需要だが、国策産業なので国内需要の寡占率やそれに基づく稼働率、そこでの価格交渉力は重要)ゆえに、かなり高収益体制が継続していた。詳しくは下記のPickもご参照頂きたい。
https://newspicks.com/news/1917125?ref=user_100438コレは分かりやすい。バンバンファクトとうまい例えが出てくるので、頭にサクサク入って来ます。オラクルの話もずいぶんさらっと言ってますけど、とんでもない話ですね。
結論として国際競争力を維持できている理由も単純ですね。単純に参入障壁が高い割にマーケットに魅力がない、という事でしょう。競合が現れなければその事業は魅力的です。