【ファーガソン】トランプが「第3次世界大戦」を招くことはない
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注目のコメント
基本的にそんなに異論はありません。
ですが、現時点での組閣工作を見ていると、コアの支持者という「アウトサイダー」と、共和党主流派のバランスを取ろうという努力は見えるものの、軍事・外交に関しては今ひとつ「一流半の人材」や「オバマの陰画としての強硬主義」が前面に出ていて危なっかしい感じがありますね。
勿論「第三次世界大戦」というのはオーバーですが、この政権が本当に最善手を打ち続ける事ができるのかは心配です。
後は、通商戦争の問題ですが、70年代から80年代の日米貿易摩擦とは違って、米国経済全体としては自由貿易にメリットがあること、雇用の敵は新興国ではなくテクノロジーだということから、深刻な対立にはならないという見方も可能です。ですが、トランプを当選させた票の中にある「怨念」は無視できないので、何か「スケープゴート」が必要という政治的な問題は厳然として存在します。そこは要注意ですね。
いずれにしても、この続きのインタビュー内容に期待したいと思います。選挙戦の経緯と結果を見るにつけ、確かにトランプには人々の「変革に対する漠然とした期待感」に訴える力を持っているように思えます。
その意味で、電光石火の「期待値コントロール」で大恐慌を終わらせたフランクリン・ルーズベルトの姿に重ねる見方(=片岡プロも関心を示されてる最終回タイトル)は分かりやすいです。
ただし、両者の経済政策としては、財政拡大による公共投資と雇用拡大が共通する一方で、ルーズベルトが行った金本位制停止(金融緩和)や預金保護をトランプが行う必然性はありません。
そうした中で、トランプが21世紀のルーズベルトと呼ばれるためには、選挙戦で叫んだ「保護貿易主義」を朝令暮改で翻意して、ファーガソンが懸念する「貿易戦争」をうまく回避できるかどうかにかかってくる気がします(ルーズベルトは保護貿易を終わらせた)。
さすがに大国間の総力戦としての第三次世界大戦は懸念しませんが、「テロリズムとの戦争」の時代に時計の針は進んでいますので、イスラム系移民への排斥などの公約を拙速に進めてほしくないなと思います。
(片岡プロ、冷泉プロ、安東プロ、斎藤さん、Furuyamaさん他皆さんのコメントが大変に勉強になりました、これぞNPクオリティ!)本日より歴史学者、ニーアル・ファーガソン氏のインタビューを掲載します。
トランプ現象の本質を読み解くために、100年単位で歴史を往復し、新しい世界秩序にも言及するなど、非常にスケールの大きい話が展開されました。