【深層】なぜ「未来のiPhone」は、紅いシリコンバレーで生まれるのか
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この記事の冒頭で紹介した、「ハッカーと画家」という本は、2004年に執筆されながらも、いまだに色あせない魅力をもっている名著です。
シリコンバレーの著名なインキュベータ「Yコンビネータ」の創業者でもある、ポール・グラアム氏は、画家もプログラマーも、作品を試行錯誤して創りながら、新しい革新を世の中に送り出していると説いています。そしてイノベーションは、大企業や学校では、生まれないとも。
http://amzn.asia/8M92BUS
ハードウェアの聖地である紅いシリコンバレー・深センでも、新しい起業家たちが、そんな試行錯誤を続けている。その動向を、この特集のいったんの終章として書きました。一口に好きなように好きな数だけ基板が作れる、と言っても、その品質は千差万別だろう。銅配線の厚みばらつきやら基板の表面の仕上がりなど、言い始めたらキリが無いだろう。この手の電子部品や基板の品質を真に理解し、iPhoneと比肩するような高品質かつ、高付加価値のプロダクトを生み出すにはセットメーカー自身が深くその世界に足を踏み入れなくてはいけない。かつて、Nokiaやモトローラがそうしたように部品や材料のスペシャリストを雇い、きちんとその品質を精査できるようなメーカーが出てきた時、Appleを超えるメーカーも出てくるかもしれない。Huaweiくらいかな、その可能性があるのは…
別に日本企業を礼賛するわけではないが、なおも凡百の基板やFPCベンダーがいる中で日本企業が存在感を放っているのにはちゃんと理由があるということでもある。「Seeed」という会社は初めて知りましたが、面白い存在の会社だと思います。ただ、どう利益を出せるのか、全く想像がつきませんし、高度な品質のものがどこまで作れるのかが未知数ではあるので、大きく成功するような感じはしません。ただ、ハードウェアの部分でもイノベーションが起こりそうなウネリを奥底に感じます。
印象的なのは深圳のコミュニティは欧米とのコネクションが強そうなこと、この辺が日本とは異なるところ、この違いはどこから出てくるんでしょうか。
高須さんと「Seeed」の記事はいくつかあったので、シェアします。
http://thebridge.jp/2015/06/shenzhen_seeed_studio
http://www.recruit.jp/meet_recruit/2016/07/gl15.html