「買う時代から買わない時代へ」軍地彩弓が語るファッション業界の大変革
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手前味噌ですが、先日の講演を記事になりました。かなりざっくりまとまっているので言葉足らずな部分はありますが、「買わない時代」にどんな価値を作り手がユーザーに示すかが問われる時代。それはメディアも全てそうなんだと思います。
ファッション業界の人と言うと、みんな綺麗でオシャレさんを想像するだろう。私の業界数少ない女友達の軍地は決して美人じゃない。背は高くて手足は長いけど、それなりに贅肉もついている。髪はひっつめで、化粧だってしわすれてる時もある。^^; しかし軍ちゃんは何かいつもカッコいい。自分にもファッションにも自信があるから堂々としてる。だからモテる。
そうなんだよなあ。ファッションだけは自信を持って堂々と着こなす事が大事なんだよな。昔、薄毛が気になり出した友人が帽子を被るようになった。帽子に合わせてファッションも変わり、数年後には見事に帽子がトレードマークの超オシャレな紳士になっていた。なりきって堂々とファッションを楽しまなくちゃね。買わない時代か…大人だってありありだわね。「シェアリングエコノミー」の本筋は、多くの人々が所有する有形資産(労働力としての人間、住宅、自動車等)の遊休時間における活用を促して、廉価なサービスや高効率な社会を実現しましょうというもの。
かたや、ファッション商品のシェアとは従来は各人の所有が前提であった半耐久財の「共有」を新たに始めましょうという話であり、どちらかといえば図書館やDVDレンタルのようなオーソドックスな事業にも映ります。
ファッション業界に対する影響の吉凶ですが、商品の多様性を担保するという(消費者と生産者の双方に対する)プラス面も見逃せない気がします。
DVDレンタル店では最新作から名作まで幅広い映画が揃っていますが、販売用DVDのコーナーには売れ筋の最新作しか置いてないのと同じです。
翻ってデフレ長期化で停滞するファッション業界では、百貨店やセレクトショップはどこに行っても似た品揃え(例: 少し前に流行ったCANADA GOOSEのダウンコート)だし、若者の間では相変わらずシンプルコーデが根強い人気です。
共有サービスが広がれば、買うまではいかないけど一度は着てみたいと思える商品がブランド側から市場に投入される経路が繋がるかもしれません。
極端に単純化したモデルで言うと、甲さんと乙さんが三足ずつ定番スニーカーA、B、Cを所有して毎週それを履き回している場合には、甲さんと乙さんで合計6足の靴を所有。高い頻度で甲さんと乙さんは同じ靴を履いて出くわすかもしれません。
かたや、甲さんと乙さんが7種類の靴(A〜G)を共有して1週間で毎日違う靴を履くとすれば、2人の満足度は上がりますし、2人合わせて7足の靴を所有するので、上述のケースと比べて靴の生産量が減るわけではない。
没個性でジリ貧のファッション業界にとって、共有サービスは(使い方によっては)救世主になりえるのではないでしょうか。