「CO2をエタノールに変える方法」が偶然発見される:米大学
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ぜんっぜん門外漢ですが、NPよりもはてななどで先にバズってた時には、専門家っぽい方が以下のようにコメントしていました。
「元記事と論文読んだ。63%はファラデー効率なんで当然エネルギー的にはロス。研究者も「風力や太陽光発電で余った電気を液体でストックしたり系統安定させるのに使えるかも」位しか言ってない。結論:煽り過ぎ」
とのこと。
また、すでにファラデー効率80%の触媒が東芝によって開発されているというコメントもありました。
「https://www.toshiba.co.jp/rdc/detail/1509_01.htm
東芝 研究開発センター:研究開発ライブラリ 二酸化炭素をエチレングリコールに変換する人工光合成向け分子触媒を開発」
まだNPになかったコメントかと思いますので念のため!専門ではありませんので多少ミスリーディングなところがあるかもしれませんが。
温暖化の影響もあり、二酸化炭素を有用な物質へと変換する技術の開発は従来からかなり盛んに行われています。
しかし二酸化炭素は非常に安定な物質であるために、変換は非常に難しく、現状では非常に高い水素圧をかけた高温などの厳しい条件下で、低い効率でしか変換できていないという印象です。
今回の研究で研究者が強調しているところは、常温で水を使い、高い効率、選択率でエタノールへ変換できるという点ですね。
水素ではなく水を使っている点は非常にクリーンでいいのでは。
パッと読んだ感じ、効率は投入した電気に対しての効率で測っているようなので、投入した二酸化炭素の内、どれだけの割合変換できたかはよくわかりません。
このあたり、きっとまだ実用段階ではないのかなという印象。
ただ、著者によると他の触媒に比べるとかなり効率がいいようなので、これがブレイクスルーのきっかけになることは十分にありえます。
また、この手の固体触媒はほんの少し条件をいじると驚くほど効率が変わることがあるので、ここをスタートとして実用に耐えうる二酸化炭素変換技術ができる可能性はあるでしょうね。
追記
二酸化炭素変換技術の代表例はエタノールより小さな分子であるメタノールですが、これに関しては三井化学をはじめ、幾つかの会社が既に手を出しています。
ただ、水素を使った高温高圧条件であると思われるので、トータルプロセスがクリーンかはよくわかりません。
いずれにせよ、条件の最適化と水などを使った、よりクリーンなプロセスを作ることはこの技術の本格稼動に必須かと思われます。
http://jp.mitsuichem.com/release/2008/2008_0825.htm
http://blog.knak.jp/2013/08/sabic-8.html