ノーベル平和賞に南米コロンビアの大統領 内戦終結に尽力
NHKニュース
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国民投票で和平合意が否決されたにもかかわらずの受賞…。おそらく国民投票前に決まっていたのかもしれませんが、確かにサントス大統領の和平への取り組みは評価されて然るべき。
が、それにしても近年のノーベル平和賞はEUやシリアを査察した化学兵器禁止機関など、成果が微妙な段階での受賞が目立ちます。一部からはもはや「悪い冗談」との声もあり、ノーベル平和賞の権威が問われている一面もあります。今回不可思議なのは、こうした平和条約なり講和を果たした人にノーベル平和賞を授与する場合、当たり前ですが和平の相手方も同時に受賞するのが一般的です。
ところが今回は、サントス大統領だけで、相手方のロンドニュFARC司令官が受賞対象になっていないのですね。
なにがしかの政治的思惑が働いたことが予想されます。
コロンビアの内戦終結は素晴らしいことだと思いますが、政治家への平和賞授与は、どうしてもこうした政治的不透明さが出てしまいます。
和平に尽力されたサントス氏の業績は立派だと思いますが、正直、政治的功績の歴史的評価が確立されていない、現役政治家への授与は今後控えるべきではないかと思います。