7&iHD、H2Oに関西3店舗譲渡 ヨーカ堂は再開発も
コメント
注目のコメント
ちょっと意表を突かれました。
資本提携といっても株式を持ち合う金額はH2Oにとっては3%相当ですが、セブンにとっては時価総額の0.2%未満。
ちなみにあまり知られてませんが、阪急阪神百貨店を傘下に持つH2Oリテイリングは高島屋とも資本提携をしていて、今でもお互いに5%ずつ株式を持ち合ってます(しかし、具体的な提携戦略はほとんど聞こえてこない)。
今回の業務提携の内容は、⑴セブン&アイが持つそごう神戸店等の関西地域の百貨店をH2Oに承継、⑵関西のSEJ店舗にH2Oグループの「Sポイント」を導入。
現時点ではこれしか明かされてないが、セブンは百貨店だけでなくGMSや食品スーパーでも西日本は手薄なので、H2O傘下の「イズミヤ」や「阪急オアシス」と連携する意味はありそう。
セブンは首都圏の百貨店(西武池袋店、同渋谷店、横浜そごう等)は手放さないと思います。
同時に発表されたセブンの中期3カ年計画では、イトーヨーカ堂のリストラに関する新情報はなし(40店閉店という既定路線のみ)。
オムニチャネル戦略について煙に巻くような記述があったが、要するに鈴木路線を軌道修正するようです。これは個人的には残念な結果。開示資料が下記①、また合わせて発表された中期3年計画が②。資本サイドはH2O株の3%相当の金額(10月5日終値で約57億円)を持ち合う。セブンの時価総額は約4.3兆円なので、H2Oの持ち分比率は約0.13%。
業務サイドは、そごう・西武の関西圏の3店舗(そごう神戸・西武高槻・そごう西神)をH2Oに承継、H2Oのポイントプログラムを関西圏のセブン店舗で導入(それ以外に両者の顧客にとってメリットのあるサービスを実現することという文言)。
そごう西武の店舗をみると、関西圏ではほかに西武八尾店・西武大津店がある、あと北陸ではあるが西武福井店、四国だが徳島店がある。特に関西の2店舗が残っているのは気になるが、3か年計画と合わせてデパート事業についての選択と集中のための資本業務提携。
有報で帳簿価格見ると、神戸+西神で181億円(土地が145億円)、高槻、高槻+八尾(八尾は今回含まれない)で144億円(土地が82億円)。ただ、事業継承なので資産はセブンのまま?
①https://www.release.tdnet.info/inbs/140120161005407630.pdf
②https://www.release.tdnet.info/inbs/140120161006407906.pdf