【大山敬義】M&A「成立」と「成功」とは全く別だ
コメント
注目のコメント
載っちゃいました。やっぱり顔出しは恥ずかしいです。
しかもタイトルに名前まで入ってるじゃないですか。
それはともかく、実は今色々新しくやってることが3つあるのです。
一つ目が「中小企業でも成功するPMI」の方法を見つけ出すこと
二つ目が「ネットを使ってどんな零細企業でもM&Aが出来る」ようにすること
三つ目が「海外、特にアジアの中小企業向けのM&A」モデルを作ること
なんですね。
今回はそのうち、一つ目の「中小企業のPMI」のお話です。
M&AでPMIが大事とはよく言われるのですが、実は中小企業では殆ど行われていないのが実情なのです。
どうやったら中小企業でもPMIが成功できるのか、それが私的には目下の一番のテーマだったり
さて、それはそうと、実は今回は一つお知らせがあります。
先日、ジョブオファーについてのピックで、
「私自身は、もっと間口を広くして、本気で転職を考える人から、チョット面白そうとか、冷やかしまで含めた、もっとピッカー同士ワイワイできる場を提供したいと思ってました。やはりこういうのはオファーを出す企業も一緒になって新しいカタチを考えないとダメですね」
などと偉そうなコメントしたのですが、思いの外早くその機会が来てしまいました。
そこで言い出した手前、何か新機軸をということで、ジョブオファーと併せて、私と皆さんとの座談会みたいなカタチで、転職希望の方はもちろん、M&Aに興味があるピッカーさんとの会を設けることにしました。
実はまだ中身は何も考えていないのですが(一昨日突然決まったのです)、出来る限り肩苦しくなく、本音で色々お話しできる場にできたらなと思っています。
誰もこなかったらどうしようと些か不安ではありますが、M&A業界にご興味のあるピッカーの皆さんのご参加をお待ちしております。
(追記)
本日はご参加の皆様ありがとうございました。
あんなのでよかったのかは正直かなり不安でしたが、個人的には結構楽しかったです。
今回は100人余りのお問い合わせいただきましたが、結局三連休前の週末夜という日程しか取れず、時間が合わなかった方も結構いたようです。
いずれまた何かの機会にお目にかかりたいと思います。
ありがとうございました。追記: Junya Kobayashiさん、
米国のパパママ経営のM&A実務はあいにくよく知らないです。ですが、彼の国では、アパートを賃貸するときにも借主/貸主の双方が不動産エージェントを雇って条件交渉するのがプラクティスです。アパート賃貸よりも金額が大きいM&Aなら、自身の利益最大化を目的に、元FAやCPAを起用するなどそれなりの手続きを行っているではないかなあ、と想像します(本当に知らないので想像です)
---オリジナル--
利益相反(コンフリクト)に非常に敏感な元米系 M&Aバンカーには、素朴な疑問があります。
当社日本M&Aセンターが行う「中小企業対象のM&Aの仲介サービス」において、売り手と買い手のコンフリクトはどのように解消しているのか、気になります。と言いますのも、売り手は高く売りたいですし、買い手は反対に安く買いたいため、利害は真正面から対立するからであり、この利害を調整するのは神様でも難しいような・・・。
ちなみに、日本では長らく、メインバンク制のもとで日本興業銀行などがM&Aの双方代理(ダブル・エージェント)を行う伝統がありました。「両者を知るメインバンクが最良の裁き(裁定)ができますよ」的な殺し文句があったと聞いています。日本ではその後、外資系証券会社が持ち込んだ世界標準の新交渉ルール(後述)によって、大企業M&Aマーケットではこの裁定の伝統はなくなりました。
しかし中小企業マーケットではまだ伝統が残っているのでしょう。日本M&Aセンターの素晴らしい着眼点は、まさにこのマーケットの発見だと思います。ところ変われば別のビジネスモデル(常識を超えたビジネスモデル)が機能する一例と言えそうです。
なお、外国企業や大企業が行うM&A取引においては、世界標準の交渉ルールがあります。すなわち、M&A時にアドバイザーを起用する場合は、必ず売り手及び買い手がそれぞれ”on behalf of client”の専属アドバイザーをリテインするというものです。ここでは、仲介/裁定という概念はありません。利益相反の構造を軽視して重要な取引を実施すると、株主への説明が困難であるためです大山さんの日本M&Aセンターは、M&A情報を提供するという面では、日本市場での貢献は非常に大きいと思います。ただ、一般の人に相場感がなく、契約が複雑な「M&A」には、不動産取引きのような「仲介」はありません。M&Aを真にアドバイスできるプロフェッショナルが増えて、M&Aに仲介がなくなって初めて、日本のM&A市場が成熟したと言えるのだと思います。