【H&M社長】部下に残業させるのはダメ上司だ
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H&Mでは、残業していないか、ちゃんと長期休暇を取っているかも評価の対象になります。それが出来ていないと「うまくバランスが取れていない」と、判断されます。
ではどうやって短時間で仕事をし、ゴールを達成しているのか? そこには「Keep it simple(ものごとをシンプルにする)」という考え方がありました。今日のNHK深読みに出ていた時、長時間労働なくしたら、その人しかできない仕事、匠の技はどうなる?などの意見がありました。
答えはここにある。
「その人しかできない仕事を作ると、組織として広がっていかない、と。
そうです。会社の成長が止まってしまうし、特に女性のマネージャーたちは、自分の代わりがいないと育児休暇が取れなくなってしまいます」
この中に出ている事で既に日本の企業でも実行されていることは「残業させないことの評価」「内部資料のパワポ禁止」など。できていないのは、「ワークライフバランスを含めたプロセスの評価」および「ネクストミーを育てるマネジメント」でしょうか?
特にネクストミーがマネジメントの評価項目に入っていず、自らプレイングマネージャーとして大忙しというのが日本の管理職の状況。ネクストミーにシンプルに注力できないのが辛いところですが、これも評価項目となれば、また違うのでしょう。
一番スウェーデンと日本で違うのは「男女ともにキャリアも家庭も両立できると信じること」でしょう。
今日、深読みにでてきた企業は大和ハウス工業ですが、労働時間是正に対する取り組みから10年で会社の文化が変わった。決して不可能ではない。
例えば『飲酒運転」をする人がいたら、今周囲の人はびっくりしますよね? でも昔は「飲んで運転して帰る」人が普通にいたんです。今はそんなことはない。不可能に思えることも、変わっていくのです。H&Mの日本上陸当初の産業医をしていました。
日本企業はもちろん、アメリカ企業に代表される『一般的な外資系企業』とも違う独特の社風でした。
外資系企業はスキルセットを大事にしますが、H&Mの場合『H&M way』つまりスキルより価値観を共有している事が重要という空気でした。
実際一般的な外資系ではほとんどない店舗現場から人事や物流への登用も珍しくありませんでした。
価値観の共有があれば男女、人種、セクシャリティなどは問題にしない。これは裏返すとある価値観に合わなければ排除されるという側面もあります。
『ダイバーシティ』を『何でもあり』と解釈してはいけないということを体現してる会社だと思います。