【3分読解・横江公美】ヒラリー、小池、メルケルの「敵」の倒し方
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昨日の村木さんの記事(https://newspicks.com/news/1785961/)では、かつて、上野千鶴子氏は「女の出世には4つしかない」と指摘したことが触れられています。では、世界にと日本に強大な影響力を与える、ヒラリー、メルケル、小池都知事はどうやってのし上がったのか? そこには4つのタイプではくくれない(かつてはそのいずれかにあてはまったのかもしれないが)進化系の姿がありました。それを、政策アナリストの横江公美氏が分析します。是非お読みください。
女性のトップを分類して書いていたら、トップになる条件は男女に関係がないんですよね。
この文で書ききれなかったことは2つあります。
1つは、調査結果でありますが、女性に対してのほうがミスに厳しく、そしてスキャンダルが長引くというものです。女性に対して厳しい環境があります。
2つ目は、台湾の蔡英文とイギリスのメイ首相について書いていないことですね。イギリスのメイ首相、ヒラリーが党の候補者になったこと、そして小池百合子知事誕生が同時代的におきていることは、まさに、女性が実力で勝負して認められる時代になった、ということではないかと思っています。これはどこかで書きます。たいへん興味深い企画です。執筆陣もさすがの布陣。描かれるのは『ピンクのガンダム」である第1世代パワードウーマンですね。働く女性には山ほど取材していますが、今出世している女性の共通項は「負けず嫌い」だと思います。
「負けず嫌い」ではない女性も出世するようになれば、本当ダイバーシティでは?
そして「ピンクのガンダム」の切り開いた道のあとに、いかに「ピンクのジム」(常見さんが言うように普通の人はガンダムではなくジムですから)が続いていけるのかが一番興味がある。女性のトップにもたくさん会っていますが、私の興味はいつも「ジム」である女性たちです。
彼女たちにはリーダーシップがないかというとそうでもない。特にTFLリーダーシップ(複雑で変化が大きい環境下で有効なリーダーシップスタイルとして「変革型リーダーシップ(transformational leadership: 以下TFL とする)」(Dunham-Taylor, 2000)を発揮するには、周囲に貢献したい意欲があるので、向いているのではと思います。