日本のヤフー、米ヤフーとの対等合併探っていた-ベライゾン合意前に
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Yahoo! Japanは最大の収益源の広告収入が2015年度は対前年比一桁%とかつての二桁成長の面影はない。特にトラの子の検索広告事業は、デスクトップPCの検索数増大の鈍化と、モバイル上の検索がGoogleやTwitterに流れていることもあり、今後の高い成長はもはや望み薄の状況だ。
最近は企業買収に頼った成長となっているのは事実で、いまや事業規模拡大の手立ては、国内他事業を買収か、海外市場進出しかない状況となっている。
Yahoo! Japanの本当の狙いは不明だが、彼らが米Yahoo! Inc.との合併に関心を示すのは自然な成り行きのような気がする。しかし、結局は条件が折り合わず断念したということだが、それは冷静に米Yahoo! Inc.の価値を見極めた上での賢明な判断だったように思う。
ともあれ、この事実は、20年のもの間、日本のインターネットメディア業界に君臨してきたYahoo! Japanですら低成長の危機に直面している事実を改めて思い起こさせてくれる。なるほどなぁ、やっぱり日本ヤフーも米Yahoo!を何とかしようと動いてたんですね。
個人的にもこれは実現してほしかったシナリオ。
日本のヤフーにとっての1番の難題は、日本を代表するネット企業なのに、米Yahoo!本社との関係もあってアジアとかの海外展開が難しいところにある気がします。
もともとアメリカの企業の子会社なんだから当然だろ、という話ではあるんですが、もはや世界で一番成功したヤフーなのは間違いなく。ある意味米Yahoo!とは違う会社なので、そのエネルギーとかノウハウをメルカリとか楽天とかスマニューのように海外展開につなげることができれば、もっと面白い展開もありえると思うんですよね。
そうすればYahoo!の社員の人達の視線ももっと外向きになると思うし、イノベーションももっと世界を見据える形で起こせると思うわけです。日本のネット業界にも間違いなく良い刺激になると思うんですよね。
そう考えると、あらためてこの合併が実現しなかったのは個人的には非常に残念です。これは是非実現して欲しかった。真にJAPANのインターネットサービスが世界を騒がせるかもしれないという期待が膨らむ座組だったし、そのチャレンジを見たかった。残念。