苦節十数年、素子から作ったソニーのLEDディスプレー
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注目のコメント
この何らかの方法、というところが各社のミソになってくるわけですね。今後、ソニーはCLEDIS DisplayについてはBtoBで展開すると言っているわけですが、Appleなんかはまだまだ民生機器での展開を狙っていると思われ、この辺りの今後の展開も気になるところです。
追記
Yasuda Keisukeさんが指摘しているポイントは面白いポイントですね。LED素子一つ一つの出来上がりにも当然、それなりにばらつきはあるわけで、これは液晶ディスプレイでも有機ELディスプレイでもある程度は起こりうる問題。(画素欠けとか、表示ムラとか)こういったものをある程度デジタル制御するかどうかで、表示品位は大きく異なってくる。ソニーやパナソニックのデジタル制御技術はこういうところで大きく活きているという理解。
(以下本文抜粋)
現状のLEDディスプレーの課題は一般に、高いコストである。原因の1つに、LEDチップの実装の問題がある。現状のLEDディスプレーでは、RGB各色のLEDチップを用意し、それらを1つのパッケージに封止したLEDを1画素として利用するのが一般的だ。そのため、RGBそれぞれでLEDチップを製造し、それらをパッケージに実装する必要がある。そのためコストが高い。ソニーは詳細を明かさないが、複数画素分のLEDチップを一括して実装するなど、何らかの方法でLEDチップの実装効率を高めてコスト削減につなげたようだ。LEDにしろ蓄電池にしろ、多数セルを組み合わせて使うハードウェアシステムは、セル毎の物理特性の違いに伴う性能のばらつきを避けられない
従来は如何にそれを製造段階で限りなくゼロにするか、を考えてきたが、その限界が見えてきた現代は、その違いを如何に運用上に制御するかを考えるようになってきている
材料が中核となる領域においても、ソフトウェアの付加価値の高まりを強く感じます
以下抜粋
複数のユニットを組み合わせて大画面を構築した際に、ユニット同士が接する部分に目地が見えないように、大きく2つの工夫を盛り込んだ。1つは、ユニットをまたいでも、画素ピッチ1.2mmを保てるようにしたこと。もう1つは、ユニットごとのわずかな映像表示ばらつきを補正する技術を導入したことである。