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東大の「出島」は国際化をもたらしたのか

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  • 東京大学 情報学環教育部研究生/教養学部

    東京大学の国際化の試金石ともいえる「PEAK」プログラムについて書いた記事です。

    取材を通じて、東大が抱えている二つの大きな課題に気づかされました。

    第一に、予算の問題です。

    国からの補助金が減らされる中で、資金をどのように調達して配分するかが課題となっています。

    第二に、ガバナンスの問題です。

    東大の国際化の方向性については、取材したどの方も概ね見解が一致していました。しかしながら、それを進める最終的な責任が誰にあるかは必ずしも明らかでなく、「押し付け合い」をしているという印象さえ受けました。「大学の自治」の原則もあり、トップダウンで全てを進めることができないことは理解できますが、もう少し役割と責任の分担を明確化する余地があるのではないかと感じました。


    なお、この記事はNewsPicksの佐々木紀彦編集長による東京大学情報学環の授業のレポートをもとにしています。この場をお借りして、取材にご協力頂いた方々及び発表の機会を提供して頂いたNewsPicksのみなさんに深く感謝いたします。


注目のコメント

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    忠北大学 天文宇宙科学科 教授

    PEAKは4年前に始まったばかりだ。記事にもあったが、その効果が世界ランキング等に反映されるのは少なくとも10年以上かかるだろう。ところで、東大にはKavli IPMU(カブリアイピーエムユー)という数物宇宙連携の研究所が2007年に発足されている。Kavli IPMUは国内外から優秀な研究者を集めて今や世界的にも有名な研究機関に成長しつつある(公用語は英語)。もともと東大の物理系は理学部、工学部共に強かったのもあいまって、世界ランキングでも10位以内に入るほどの強豪だ。こちらの方が東大の出島としての役割を果たしているように思う。

    >追記
    東大の工学部物理工学科と理学部物理学科とKavli IPMUの三者間で、人材の取り合いを含め表には見えない競争環境が出来ている(良くも悪くも)と聞く。私見だが、それが結果的に東大の物理系を世界10位以内(アジア1位)に押し上げているのだろう。東大の全学部でこういった前向きな競争環境が生まれれば、十分世界に対抗できるポテンシャルはあるのではないか。


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    東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授

    内容が内容なので、以下はもちろん私個人の見解です。というお断りをしまして

    大学の先生は、留学経験豊富な方も多く、国際会議の発表はもちろん英語でやるので、授業の英語化は、手間さえ考えなければそこまで高いハードルではないのではないかと思っています。
    ただ、英語化してしまうと、多分、大多数の日本人学生が取り残されます。日本語で授業しても理解が難しい概念なんかを、間に英語を挟んでしまうと、更に困難になってしまうはずです。

    国際化を目指すなら、さっさと授業を全部英語化してしまえばいいのでは?とも思うのですが、国立大学として、国民の税金が投入されているのに、日本人学生を置いてけぼりにして、外国人学生の方を向いてしまうというのが、いいことなのかどうなのかは、悩ましいところなのではないかと思ってしまいます。
    ちょっとずつ英語授業のコマ数を増やしていって、日本人の意識と英語力を上げていくというところから地道にやるしかないのかなぁと。


  • 東大の国際化の現状がよく分かる記事。読み終えて、改めて危機感を持ちました。東大の平成34年までの中期目標・中期計画を読むと、以下のような記述があります。

    「学部英語コース(PEAK)生については、日本語教育等をさらに充実させ、進路の選択肢を拡大させる。」

    つまり選択幅を広げる方法として、留学生側の日本語力向上を示しています。裏を返せば、授業の英語化の優先度は低い。この中期計画に書かれていなければ、大きな予算配分や全学的な仕切りは厳しいですから、やはり試行プログラムの域を出そうにありません。(別項で外国語での授業数を500にするという記述はあります。)

    もし本気でハーバードやスタンフォード、あるいは中国、シンガポールの大学と勝負するのであれば、私は選択肢は一つだと考えます。それは授業の完全英語化。日本人学生も全て英語で受ける形です。

    記事にも書かれているように、個々に調整しているとハードルが多くあり、思うように進みません。言語の壁を越える試行錯誤に時間をかけている間に、世界とは益々引き離される。ならば例えば「2025年に授業を完全英語化する」と宣言して、ある程度強制的に移行させないと厳しいのではないでしょうか。

    実際には総長選で、こんなことを掲げると選ばれないので、厳しいかもしれませんが。それくらいの思い切りがないと打開できない気がします。

    参考:
    東京大学 中期目標・中期計画(PDF)
    http://www.u-tokyo.ac.jp/content/400039987.pdf


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