今できることを、ひとつずつ、一歩ずつ。バングラデシュのテロ事件現場近くにいて考えたこと。
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注目のコメント
今回亡くなられた方たちは国際協力の分野の方が多かったのですが、この業界は女性の志望者が多く、優秀な女性が活躍していることで知られる分野です。仕事をする女性を取材対象としていると、JICA、国連、NPOの女性をインタビューする機会も多く、生き生きと仕事を語る女性たちの姿を思い出します。あこがれの業界は競争率も激しく、多くの人がこの仕事を目指すために、大学院にいき、海外に留学し、NPOなどでも経験をつみ、誇りと喜びを持って現場に飛び込んでいきます。
数年毎に海外を転勤するので、ワークライフバランスの取り方も難しいと、JICAで「ワークライフバランス」をテーマとするフォーラムが開かれ、参加したこともあります。
「この仕事が好き」「途上国の発展につくしたい」、やりがいのある仕事に邁進する彼女たちですが、フォーラムでは「夫と自分のキャリアのバランスに悩む」『数年で転勤するので、いつ結婚すれば」というような女性としての悩みも素直に語られました。
今回亡くなられたお二人もその場にいても不思議ではなかった。志し高く、未来をつくるパワーにあふれた女性たち。その未来が突然、理不尽な暴力によって断ち切られた。
許せない、と拳をふりあげることは簡単です。
でも同じ現場から、仲間たちは言う。「「真っ暗だからこそ、見える光がある。」と。防衛を考えたとき、個人でも国家でも、「信頼が最大の要塞」とは、マキャベリであったか。
杉浦千畝しかり、エルトゥールル号しかり、草の根の、愛と思いやりに満ちた行動で築く信頼ほど強いものは無いし、助けてくれたことを人は忘れない。
そういう意味で、ここにあるように、教育を通した貢献で、地道に温もりを伝え合うことは、本当に意義深いと思う。