【川村元気】ドメな「文系人間」に何ができるのか?
コメント
選択しているユーザー
川村元気氏の本を読んでみました。仰る通りだと思います。
問題意識としては、東京大学のExecutive Management Program(東大EMP)と同じだと思います。東大の超一流の講師陣を招いて、哲学を学びながら自然科学の最先端に触れるという発想が。
文系人間はとにかく勉強しないといけないなということを改めて実感させられる本でした。
ダイヤモンド社「文系人にはない理系人たちの面白さはありましたか?」
川村元気「結局のところ文系と理系の間に大きな違いはなくて、“人間は何を美しいと思い、どうしたら幸せになれるのか”という答えを求めて、同じ山を違う方向から登っているだけだったと感じました。」
ダイヤモンド社「文系人はこれから何をすればいいんですか?」
川村元気「一つだけ言えるのは、山の頂上でお互いシェイクハンドするために、理系が登っている反対側から、僕ら文系も山登りをしないといけないということです。気持ちいいところにいないで、しんどいところに首を突っ込んで学ばないと、まずいと思います。」
注目のコメント
プログラミング「言語」なんですけどね笑。日本人は英語で書かれてるもんだからなんだか違うもののように見えてしまいますけど。なんか、オンラインとかオフラインとか、日本がとかぶっちゃけどーでもいい話というか。そういうことをクチクチ考えるのは文系というより、感情論とか放射脳の世界なんだろうなあと。物理や化学の知識が(実は義務教育である程度は基礎が教えられてるにも関わらず)ほとんどなくて似非科学を信じてしまったり、ロジックや大局観を持たず雰囲気に流され感情的に誰かをバッシングしたりとか、そういう世界にいるのが川村さんのような気がする。でも世の中の大半はそういう人達なんで、そういう人達に共感する物語を作れる人の方が「よい作品」が作れるんだと思う。私も「ゼロ」の時は思いっきりそちらの方向に私の許容できる限界まで寄せてみました。そしたら売れた。中世の暗黒時代の魔女狩りやってた時代からずっと「あちら側」がマジョリティ。すこしでもそれを削る為に科学技術に関わる教育の仕組みを抜本的に改革することが求められていると思う
『理系人15人と対話し、大きなショックだったのが、理系の人のほうが人間について考えているなと思ったことです。』
VRなんかも、人のことを知らないと、本質的にリアルな感覚を再現できないので、人についてよく考えます。ドラマなんかでは感情を排した冷酷な科学者と描かれがちですけどね。
ただ、こういった理系の人へのインタビューを通しての、オンラインーオフラインの議論のようなメタなまとめと、それに対する平易な言葉を使っての表現などは、いわゆる文系の人の方が得意なのかもなぁと思います。理系人はときに、厳密さに拘るあまり一般の人には分かりにくい表現をしがちだったりするので。前半は、文系/理系で切り分けた議論なので、多数の賛否コメントがつくでしょうが、後半からの混ざる論は面白いですね。
「まったく予定していない人と会って、〜、半ばトラブルみたいな状況のなかで、どうにかした、なんて時に、人はバーンと伸びる」とありましたが、思考パターンの違う人間とたくさん話すだけで、自分の考え方も変わっていくんだと思っています。
それを、文系/理系というわかりやすい括りで語られていますが、要は予定調和からどれだけ離れられるかですね。