外資系日本法人トップが伝授する「日本人ならではの戦い方」
コメント
注目のコメント
「1つ目は、誰に命令されなくても自発的に働くこと。」
「2つ目は、和を重んじる気持ちから生まれるチームワークです。」
「3つ目は、できるだけ仕事のクオリティを上げようとする向上心や勤勉性です。」(記事引用)
鳥居さんがこの記事で語っている上記3点の「日本人の良い資質」は、日本人の優れたフォロワーシップの発揮といえる。ただし、1つ大事な要素を付記する必要がある。
フォロワーシップ論の“マニフェスト”を書いたと評価される米国の経営学者ロバート・ケリーは、フォロワーには「模範型」「順応型」「実務型」「孤立型」「消極型」の5つがあると分析し、すべてのフォロワーは「模範型」をめざすべきと指摘する。
模範的フォロワーは①批判的思考Critical Thinkingと②積極的関与Active Engagementという矛盾した役割を同時に調和させて実行すると指摘している。鳥居さんの3点にプラスして、Critical Thinkingを私心なく(自分の利益のためでなく)遠慮なく(周りの空気読みに拘泥せず)できるようになったとき、日本人は間違いなく、世界中で一番求められる人材になる。ニンジンについてはまさにその通り。見返りを求めない責任感は日本ならではの強みでしょう。個人的には台湾出身の人などもそういった人が多い印象です。
責任範囲については自分のまわりではむしろ日本よりゆるいです。基本的にローテーションや社内公募はないので、別のロールをやりたい場合、非公式に別のチームと仕事をして、そのまま異動するケースを何例も見ました。褒めるときに名前を挙げて、皆で褒め称えるのはカルチャーの違いですね。
最後の合格ラインはまさにその通りですが、負の側面では。製薬や自動車など品質に妥協できない事業は必要なのかもしれませんが、やりすぎが長時間労働にもつながっているように思います。