オバマ氏に謝罪求めぬ日本、塩野七生さんは「大変良い」
朝日新聞デジタル
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「日本人は、深い哀しみで胸はいっぱいでも、それは抑えて客人に対する」ってのは新渡戸稲造も『武士道』で書いてた。もし現代日本にもその感覚が残っとるなら超イケテるしそうであってほしいな。
注目のコメント
非常に格調高い意見。さすが塩野さん。
特にここらへん
「『謝罪は求めない』は、『訪れて自分の目で見ることは求めない』ではありません。米国大統領オバマの広島訪問は、アメリカで心を痛めている人たちに、まず、自分たちが抱いていた心の痛みは正当だった、と思わせる効果がある。そうなれば、感受性の豊かな人びとの足も、自然に広島や長崎に向かうようになるでしょう」
歴史観に基づく長期的な戦略が大事だということでしょうね。塩野さんのこうした本質を突く言葉、大好きです。善意は反省がないので怖い。
「歴史を一望すれば、善意のみで突っ走った人よりも、悪賢く立ちまわった人物のほうが、結局は人間世界にとって良い結果をもたらしたという例は枚挙にいとまがありません」さすが、塩野さん。背筋が伸びました。
今回のオバマさんのことだけでなく、以下はとても個人的に響きました。意見や思想を言葉にすることを求められる時代だからこそ、あえて“感じとる力”も磨かないと、人は人にやさしくなれないと思います。
「新聞記者とて、ときには多言よりも無言のほうが多くを語る、という人間世界の真実を思い起こしてほしいんですね」