みずほ銀、ベンチャー融資の専門部署 マイナス金利背景に
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最近は銀行が支援プログラムなどを介してスタートアップとの協業を模索しているように見受けられます。それはそれで素晴らしい取り組みではあるのですが、銀行の本旨はやはり有望な事業に対して必要な資金を供給することなのかと思います。スタートアップの中にはエクイティと併せてデットでの資金調達を企図する会社も少なくありません。その点では非常に心強い取り組みですね。中山素平のようなバンカー像を期待します。
一方で、スタートアップがデットで資金調達をすることのマイナス面については、ハイパーネットの事例に端的に表れています。ここはよく理解しておくべきでしょうね。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00EH93MPA/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1みずほ銀行イノベーション企業支援部の初代部長は、渋谷中央支店時代に弊社(再エネのベンチャー企業)をハンズオンで担当して頂いていた方でした。
ベンチャー/スタートアップ融資、特にネット系/モバイル系などアセットヘビー型ではないビジネス向きの融資では、通常融資のサイズが小さく短めのローンが中心です。従い融資だけではあまり儲からないビジネスです。それでも戦略的にこの分野に進出するというのは、何らか銀行FGの他機能に繋げる役割を担うことが期待されているはずです良い話ですね。経営者の個人保証を求めず、事業の将来性を審査して融資してくれるなら、意気込みに燃えるベンチャー企業が死の谷、ダーウィンの海を乗り越える大きな力になるでしょう。
ポートフォリオとしてのリスクリターンより個別企業の倒産リスクの低さに審査のポイントを置く銀行文化でこれを本格的にやるのは、金融庁の目もあって実際にはかなり難しいはず。日本でベンチャー投資が不足した原因の一つは、国民が安全志向で投資より預金を好み、銀行融資が企業の資金調達の中心になったから。それを打ち破り、ベンチャーがどんどん育つ原動力の一つになってくれるなら、ベンチャーを手伝ってきた身として、こんな嬉しいことはありません。みずほ銀行さん、頑張って!