【クリス・アンダーソン】AIは人間の仕事を奪うのか?
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人工知能によって仕事を奪われることを恐れるのは、普段ロボット的な仕事をしている人たちだと思います。記者会見で、相手の顔も見ずにパタパタとパソコンでメモを打っているジャーナリスト、会議の話や資料や過去の前例を丸写しするだけの仕事をする会社員。
あんまり人間の豊かさを感じない、そうした仕事はーー音声を文字起こしして、大量の文字ファイルを読み込み、さらに文章の自動要約のテクノロジーがより改善していけばーー機械に置き換えられるのではないでしょうか。
人工知能は、「人間らしい仕事や行為」「人間の豊かさ」ってなんだっけ、と私たちが問い直すチャンス。
もちろんその上で、学会などで倫理などの議論をするのも大事だと思っています。 http://www.ai-gakkai.or.jp/二元論は、しばらくするとなくなるでしょう。Amazonが買収したワシントンポストでは「試合結果はAIが書くので、ロッカールームに張り付け」と記者に言っているそうです。
ただ、長い目で見ると「人間らしさ」が変容するのでは、という見立てもあります。少し長いですが、新井紀子さんの日立評論4月号巻頭言から。
"哲学者マーシャル・マクルーハンは 『メディアの法則』 において,それは甚だしい思い違いだと喝破した。人は自ら生み出す道具によって,形成 されるのであり,その逆ではない。
<中略>
だから,私は,インタビューで 「人工知能は,人間のように情緒を感じるようになりますか?」 と尋ねられたとき,こう答えるようにしている。 人工知能が私たちの生活に入り込むとき,私たちから情緒を感じる能力が失われるから,それほど差を感じなくなるでしょう,と。記者には意味がわからないらしく, その答えが記事になったことは, 今まで一度もないが。"確かに技術的特異点の意味は誰にも分からない、というのが現時点での正解だろう。脳科学がまだ発展途上にあって脳の解明だってまだ完全になされていないので、AIが人間の知能と同種のものになるとは考え難い。クリスのAIはより良い人類になるのではなく、よりよい別の何かになるという表現は印象的だ。