三菱自、燃費試験データに「意図的な」不正 軽4車種62.5万台
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日産が燃費性能が届出値との乖離に気づき、三菱自動車に指摘したのが昨年8月、ここまで正式発表へ時間がかかったこのか違和感がある。詳細はまだはっきりしないが、2012年当時の現代自動車の米国での燃費偽装に構造は近いようだ。この結果は、多大な経営への影響(販売停止、制裁金、訴訟、賠償等)が避けられそうもない。問題が海外販売車両に拡大すれば、その影響は著しいものになってしまうだろう。
問題の軽自動車は、日産と三菱が軽自動車でコラボしたNMKVで開発が手がけられた。しかし、搭載された三菱製エンジンがライバルの高効率な新型エンジンと比較して、古いものであった印象がある。過酷な軽自動車での燃費性能競争に勝ち残るため、不正に手を染めた可能性が考えられる。
過去のリコール隠しも含めて、何故、この様な不正が三菱自動車で繰り返されるのか。社内規律、コンプライアンスの意識浸透が出来ていなかったことは明白であるし、この企業文化の問題は非常に根深いと言わざるをえない。ブランド再生への道のりは遠い。昨年11月には新型RVRの開発遅れで諭旨退職処分がなされたというような報道(※)もあったようでが、本件と合わせて考えると、東芝の「チャレンジ」のように、過度にアグレッシブな現場が透けて見えるような気もしてきますね。続報・第三者委員会の調査報告等を待ちたいところです。
※http://mainichi.jp/premier/business/articles/20151126/biz/00m/010/022000c現段階で分かったのが4車種、62.5万台。下記適時開示に下記の文言があり、今後も広がる可能性がある。
『その他の国内市場向け車両についても、社内調査の過程で、国内法規で定められたもの
と異なる試験方法がとられていたことが判明しました。また、状況の重大性を鑑み、海外市場向け車両についても調査を行います。』
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120160420462525.pdf