NTTデータ、米デルのITサービス関連部門を約30億ドルで買収
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注目のコメント
《2016.3.29 追記》
現在、世界のITサービス市場においてNTTデータはTop10に入れるかどうかのギリギリのポジションにいますが、今回の買収によって一気にTop5が視野に入るようになります。日本企業では富士通がTop5に入っています。ちなみに1位はIBM、2位はアクセンチュアです。
《元コメント》
NTTデータからもプレスリリース出ましたね。
Dell Services部門の3社(Dell System、Dell Technology & Solutions、Dell Services)を3,055百万USドルで買収。2016年1月期の3社の売上合計が2,826百万USドルなので、そのまんまっていう感じですね。もともとは50億ドルっていう話が出てましたが、EMC買収で元手が欲しいDellは足元見られたのでしょう。
Dellのサービス部門の売上の多くはアウトソーシングサービスが占めています。もともと北米は日本みたいにシステム開発を外部のSIerみたいなところが請け負う(受託開発)というスタイルではないです。上流のコンサルは外部に依頼しますが、自社のシステム開発は自社のIT部門がやります。運用は自社でやるかアウトソースするかには分かれ、今回の対象はそのアウトソース部分のサービスが主になります。一方、NTTデータは開発サービスが主なので、そのあたりをどのようにポートフォリオとして組み込むか注目です。
NTTデータはこれまで欧州は買収を中心に事業を拡大してきました。これで北米の顧客基盤が獲得できるので、ビジネス機会は広がると思います。後はしっかり経営と戦略の統合ができるかどうかにかかっています。
いずれにしてもIT分野での日本企業の大型買収は、日本のIT業界にとっていい刺激になると思います。かねてから言われていましたが、いよいよ正式発表となりましたね。
この規模だとなかなかのディールなんじゃないでしょうか。
>買収額は30億5500万ドル(1ドル113.40円換算で約3460億円)。
データからもプレスが出てますね。
当社グループによるDell Systems Corporation等の子会社化及びITサービス関連事業の譲り受けに関するお知らせ
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2016/pdf/032800-01.pdf買収が報道されたタイミングのPickは下記①。Dellは50億ドル以上での売却を目指しているとのことだったが着地は30億ドル(Dellが2009年に39億ドルで買収した)。ただ②のリリースを見ても、負債や利益について分からないので、バリュエーションはなんとも言えない。
①https://newspicks.com/news/1396388?ref=user_100438
②https://www.release.tdnet.info/inbs/140120160328444570.pdf