BBCの過去と今を見れば、NHKの未来が見える
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尊敬するジャーナリスト小林ぎんこさんの記事。「おカネがいくら儲かるかで放送業の将来を語るのは寂しい、貧しい話ではないか。まずはやりたいことを決めて、どうやったらおカネを工面できるかを考えてはどうか。」素朴にも思えるこの提言は、新鮮だ。今のテレビがやりたいことは何だろう。しっかり考える時だ。
盤石だと思っていたBBCも色々と問題を抱えていることが分かった。それでも文中にあるように英国民からの支持圧倒的に高いし、世界中どこのホテルに入ってもパッとテレビ点けたら必ずBBCのニュースやっている事は凄い。科学系の番組のクオリティも極めて高いし、NHKと違って国民からの視聴料無くなっても、どうとでも生きていけそう。
BBCがNHKの有力なモデルであることは同意する。
受信料<商業収入であり、果敢なビジネス展開を見せること。番組ネット配信は10年前から無料で行っていて、ネットシフトに本腰が入っていること。NHKもこの方向に進むのだろう。
さらに、この記事にはないが、BBCとNHKとの重要な違いは2点ある。まず海外展開。どの国のホテルでも、チャンネル上位にBBCが入っている存在感と発信力。これはNHKが国と連携して数十年かけてすべき仕事。
もう一つは、BBCは自らの意志でハード・ソフトを分離し、電波と番組とを分けた点。地上波や衛星という放送波にしばられず、ネット含め全てのメディアを使ってコンテンツ価値を最大化する体制の整備。10年前、総務省でのいわゆる「竹中懇」で議論されたが、実現には至っていない。
NHKが日本放送協会あらため日本デジタル協会、日本メディア協会ぐらいになる意思決定をして、果敢に挑戦すれば、その資産や能力からして、BBCをあっと言わせるぐらいのことはできるだろうと思う。