中国、「ゾンビ企業」で500万─600万人削減へ=関係筋
コメント
選択しているユーザー
これらの業界、農村部による出稼ぎ労働者が多く、リストラされたら多くの人は農村部に戻るでしょう。若者離れによる農村地域の衰退に歯止めを係るきっかけになってくれるよう、政府に何等かの施策を打って欲しいところですね。
注目のコメント
「ゾンビ企業(中国語だと僵尸企业)」とは、だいたい「赤字なのに無駄に生きてる国営企業」的な意味で使われますが、その人員削減についての明確な報道は、現時点では中国語では確認できませんでした。
広東省が、ちょうど今日、「三年以内に市場からゾンビ企業を無くす」と言ったりしているので、そのような流れは確実にあるといえるでしょう。
http://companies.caixin.com/2016-03-01/100914266.html
(ちなみに、石炭とか鉄鋼関係で180万人レイオフする、というのは報道されています。)
http://www.ftchinese.com/story/001066401
なお、「ただ、2人目の関係筋は、こうした中央政府の取り組みは、地方政府の強い反対にあうとの見方を示した。」とありますが、何故反対するかというと、その分域内GDPが減るからです。
(もうひとつは、最終的にゾンビ企業が死ぬと、その生存に大きく加担してきた地方政府的にまずいことが沢山ある、というのもありますが、、、)
地方政府は、ちょうど今、中央政府が作成した第十三次五カ年計画に従って、地方政府版の計画を作成中です。その内容はどうしても曖昧な部分が多いのですが、目標数値(生産量や企業売上高、GDP等)は極めて明確に設定されています。これが達成できないと、極端に言えば出世は難しい。
達成のために必死に政策を考えている時に、この発表は辛いでしょう。
例えるならば、売上目標しか設定されていない営業マンに対し、売れるけど儲からない既存製品はやめて新しい製品を売れと言っているような状態ですね。
地方政府としては、次の成長産業の育成に本格的に舵を切るしかなくなった、とも言えます。この辺に、日本企業のチャンスが出てくるのではないかな、と思っています。前回のpickでもあったが、
https://newspicks.com/news/1420909?ref=user_249257
スローガンにとどまらず、共産党政府が資金・雇用まで含めた具体策含めて人員削減に関与しているとすると結構空恐ろしい。長年赤字が続いているにもかかわらず、(主として)雇用維持のために存続しているようないわゆる「ゾンビ企業」が淘汰されるのは供給過剰部門の圧縮として必要不可欠と思うが、その従業員の受け皿は出来ているだろうか。
成長している第三次産業部門において人材を吸収することが出来ればそれがベストだろうが、500万人もの人材を2-3年以内という期限において雇用するのは現実感が無い。現実には膨大な失業者が溢れかえるだろう。膨大な失業者は治安の悪化の源であり、憂鬱であるというのが感想である。今回は20年ぶりの大規模人員削減、前は1998~2003年の2,800万人の人員削減、当時政府は731億元(112億ドル)の予算を出した。
財新によると、今現在中国鉄鋼業界の総資産は約6万億元で、負債比率は70%前後、すなわち4.2万億元。1,000億元の中央政府予算はただの従業員の再雇用や社会保障などの基本ニーズに応えられていません。