今日のオリジナル番組


詳細を確認
タブーに切り込め!ここがおかしい「日本の保険」
本日配信
559Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
楽しみな連載。前回までのニトリとは対照的に、「(不動産を)持たない経営」で急拡大したトリドール。
その発祥は兵庫県。複数業態で成功している外食企業には、お隣の岡山県から出た「サンマルク」もいる。
このエリアは商売人魂を持った外食チェーンを多く輩出しているワン。

兵庫県で忘れてはならないのは、故中内功氏が興した大手スーパー「ダイエー」です。
ただし、ダイエーの拡大戦略は、店舗不動産を所有したうえで、それを担保にして資金を調達して、さらにレバレッジをかけるという手法でした。
トリドールはその路線は継承していない。

中内氏が中心メンバーとなって発足した経営研究グループの「ペガサスクラブ」の現在の中核メンバーが、前回のニトリです(ニトリの発祥は北海道)。
「持つ経営」を踏襲しているという意味では、中内氏の経営論の後継者は似鳥昭雄氏と言えるかもしれません。

厨房機能を個店に配したうえで、急速なペースで店舗を拡大していく。
セントラルキッチンと呼ばれる加工工場が要らないので、スピード重視の店舗展開が可能。
その代わりに、店長や調理担当者となる人材を育て続ける必要もあるので、その辺りも重要な経営ノウハウなのでしょう。

かたや、同じスピード出店が特徴のコンビニ業界では、厨房機能を持たせたミニストップが低迷している。
その一方で、食品スーパー業界では、店内厨房の強化で惣菜部門の商品力を磨いた「ヤオコー」等が勝ち組と呼ばれ、これまた状況は異なる。
どのようなビジネスモデルが最適かは業種によって異なるのだと思う。
そういうところを掘り下げていくのが経営学の醍醐味だと思うワン。

この連載に好感が持てるのは、そうした「ビジネスモデル」そのものに光を当てている点。
それに加えて、企業トップの属人的なサクセスストーリーだけではなく、ビシネスモデルを影で支える店舗開発等の担当部長レベルの人物(前回の須藤氏や今回の島田氏)の声を拾い上げていることも論考に奥行きを与えていて、地に足ついた企業研究になっていると感じるワン。

しかし、どうもピック数を見ていると、この連載は大和ハウスさんの協賛記事ということが仇となり、注目度が低いようで残念。
でも逆に、しっかりしたスポンサー企業がいるからこそ骨太な記事が世に出るのではないかとも考えさせられる。
トリドールの成功ポイントは、脱ドミナント(地域を絞って集中的に出店する)戦略だと思います。飲食チェーンビジネスはドミナント戦略が基本だと考え、店舗の地域密集率をチェックしていました・・・
ドミナント戦略にとらわれるとグローバル展開も遅れる。なぜ、トリドールだけ海外進出がこんなにスムーズなのか・・・が気になっていましたが、今回の記事で理解できました!

整理すると、脱ドミナント戦略のキーワードは「持たない経営」
持たない経営=脱セントラルキッチン+全店舗が賃貸
とのことです。

また、チェーンストア経営で成功しているところは、「チェーンストア・オペレーションによる過度の標準化を抑える」ということを徹底している。
アルバイト採用と教育の仕組みができていることも、重要な成功ポイントだと思います。

トリドールのパート・アルバイト採用ページ↓
http://www.toridoll.com/part-time/acquaintanceship36/

後編も楽しみにしています!

▼追記
牧田さんのコメントが非常に勉強になりました。
チェーンストアにとって、店舗ごとのブレが競争優位性を生むことにつながるという点。
ブランドを横に広げる際は、ブラす点とブラさない点を意識すると、戦略に幅が出そうです。
「出店先を選ばす」「どこでも同じ味」・・・誠にシンプルな戦略です。
あれこれ考えずに、呼ばれれば出すというのもいいのかもしれません。
ダメだったら撤退すればいいのだし。
事前に時間をかけてリサーチしても当たるとは限りませんから。
「『いい場所』は日本中に700~800カ所しかない」のに土地建物は賃借方式とは、相当なブランド力がないとできない話。
店内調理は、メニューがシンプルなうどん業態であること、厨房器具の進化が可能にしたことですね。
もう拡大はしないだろうと思っていたのですが、既存店売上が好調で、止めていた新規出店を再度進めるとのこと。

ちなみに店舗数は
丸亀 780
はなまる 374
杵屋 445
「出店先を選ばなかった」というのは、モールからすれば良い取引先になると思う。そのうえで、セントラルキッチンがなかったから縛られずに展開できたというのは結果論かもしれないが、強み。また『普通の取引』は、どの業界でもありそう。ちゃんと原価構造を理解している転職者を活用することはとても重要。
昨年、初めて「うどん県」に行ってうどん店めぐりをしました。この丸亀の話にあるように、「マクドナルド方式」のセントラルキッチンとは違うところでコストを削減するノウハウが、地元のうどん店にあったなーと感じます。

経営の要諦は、「どこを絞ってどこを緩めるか」という特徴の出し方にあります。全部絞っちゃったらブラックになるし、絞ることをせずにこだわりを追求したら道楽になってしまいます。そこが面白いー。
そりゃ持たないいでしょ、不動産なんて、、、飲食経営者は誰も。見るに、丸亀は定石をただひたすらに、しかも確実に打ってるよね。ファイナンス的にも、オペレーション的にも、そしてマーケティングも。それだけやれば十分な競争力を、もてるのに大半はそれすらできていないことの方が多いよね、経営って。俺もそうだけど。
akippaと提携とか新しいね
ロードサイドチェーンの出店前略、今回は丸亀製麺です。前のニトリは、自前主義が特徴でしたが、丸亀製麺は「持たない経営」が特徴。正反対の戦略が際立っていて興味深いです。
色々と面白いお話でした。身近な企業の裏側、過去の経緯を聞けるのは楽しいですね。

「コンビニエンスストアや食品メーカーが関東、関西で商品の味を変えるなど、地域に合わせて味のカスタマイズをするのはよく聞く話だ。しかし丸亀製麺の場合、地方ごとの客の嗜好(しこう)などの調査をする間はなかった。」
➡それだけ急拡大したということ。それでも失敗がなかったのは、感覚が優れていたのか、もしくは出店後のご尽力か、その両方かでしょうか。

「建築から設備、厨房(ちゅうぼう)の原価に至るまで、値段が分かる。見積もりが不当に高いことも、工事がずさんなことも。業界には『普通に』と言われることで伝わる共通言語がある」
➡昔ながらの慣習は良い面と悪い面と混在しますね。

「出店の方程式は『周辺人口と交通量』。どこのチェーンストアでも言っていることだ。しかし出店してうまくいく『いい場所』は日本中に700~800カ所しかない。日本全国500店舗出店は達成できても、1000店舗達成となるとハードルが上がる」
➡なるほど。確かに近所を見渡しても、どんなお店でも必ず流行る一画とその逆があります。不思議です。出店を考えるなら地元の方に聞くのが一番なのかなと思います。住んでいる人にはわかるものがあります。
個人事業主向け無担保・無保証の信用貸し付けで躍進。自己株式のTOBで上場廃止の方向

業績

セルフ讃岐うどん「丸亀製麺」を主力に展開。豚カツ、カフェ業態など新業態の開発。マルチポートフォリオ戦略で、25年 世界6,000店を目指す。
時価総額
3,637 億円

業績

新着記事一覧