シャープ株続落、鴻海が買収契約延期-新たな重大情報精査
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注目のコメント
WSJの記事に詳しめにのってました。
WSJいわく、3500億円相当の潜在債務のリストが開示されたそうです(財務諸表上の潜在債務は170億)。さらに金額記載のないリスク(原料コスト、太陽電池生産のための電力コスト、EU反トラスト法の調査、パネルビジネスに関する米国民事訴訟等)もあったとのこと。
http://www.wsj.com/articles/sharp-accepts-foxconns-6-25-billion-takeover-offer-1456367642長年Morgan Stanleyの日本支社長に務めた方は頻繁に言っていたことは、「私は絶対に日本の上場企業を買収しない。開示されている情報が足りないから。」その理由(観点)の一つは、アメリカでは重大な契約そのものは全て(常に)公開開示されているのに、日本ではそうではない。大手顧客の契約書(その内容も)開示されていない。
もう一つ考える可能性は、新株発行だから、金商法上19条では無過失責任になるので、シャープの方が気を付けたい。何かを先に発表してから、最終条件を決めて契約を結ぶ。でも、それなら、どうしてリリース?取締役会は「世間に対して今頃決める」と報道されているから、プレッシャーを感じた?なら、ちょっと変だよね。不思議。<蛇足>
7000億円がMAXではなく、プラス1000-2000億円くらいは覚悟はしていたが、それが1兆円を超えるとなると、流石にビビるかもしればい。なら、1000億円違約金払っても、レピテーションリスクも含め仕方ないという判断か。
これは一旦破綻して、法的強制力でDDして買い直しか。
<更に追記>
10月26日段階で、純損失2000億円超えと予想している。
http://www.circle-cross.com/2015/10/27/2015年10月26日-やはりシャープは下方修正/
パネル価格が低迷だが評価損がなく、エクセル社などに飛ばし。ポリシリコンの長期悪化、米tv工場閉鎖、円高、1-3月の稼働低下なら、純損失3000億円をこえる、東芝を見ても、こういう時はどんどん悪化する。
さらに、ここにきて、マイナス金利でPBOが悪化、為替調整で1000億円悪化。もしかしたら、足元の急激な業績悪化の影響もあるかもしれない。
足もとの1000-2000億円は想像はできるだうし、それ以外のリスクはプロなら分かっているはずだが。
<追記>
INCJ側から24日あたりから急にリークがなくなったことも気になる。
24日朝に、両方に開示してあまりにまずかったのか?それでINCJも引いた。鴻海も延期した。生え抜きと銀行は知っていた、社外は知らなかった。
そうなると、合理的に説明がつく?
あと、3000-5000億円くらいはリスクはあるとは若様ブログで、指摘していたが、そこも言ってなかったのだろうか。
それを白状するかどうかで、生え抜き3人が迷っていた。
<元>
24日朝に鴻海が情報を受け取って、延期する旨をシャープ側に伝えたのに、25日の臨時役員会では、それを受け取った上で、全員一致で鴻海を選んだ?
その情報はINCJも知らないのか?あるいは、社外役員や、INCJ派の役員も知らなかった?その情報は、INCJ派をして鴻海案に変更させた何か?
財務的なことは把握していると思うが。。