この連載について
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広告会社国内2位。持株会社傘下に博報堂、大広、読売広告社の広告事業会社。国内売上が中心。業種別では自動車、飲料・嗜好品、情報・通信が多い。チャネル別ではTV、インターネットメディアが中心。アジアを中心とした新興国での体制強化に注力。M&Aも活用する。
時価総額
5,395 億円
業績
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広告代理店の最も大事な顧客はもちろん広告主、というと当たり前に聞こえるかもしれないが、その収益源泉はメディアの販売マージンである。広告主からのフィーではない。つまり、ビジネスモデル的にはメディア代理店。ここにねじれがある。
であるがゆえに、クリエイティブ」デザインというのは、差別化の要素としてメディアを高く売るための付加価値に過ぎず、基本的には儲からない、とされてきた。
その覚悟を持って踏み出したとすると大きく変革するのかもしれない。期待。
日本における「デザイン」という言葉の再定義は急務。プロピッカー琴坂さんによる「マッキンゼーOB琴坂氏が語る「マッキンゼーのデザイン会社買収は必然だ」とあわせて読むと、理解がさらに深まります。
https://newspicks.com/news/1110599
博報堂の持っているクリエイティブとデザインシンキングが融合した新しいコンサルティングサービスに期待しています!
中国では2017年にはインターネット広告の出稿額が他の主要5媒体(テレビ、屋外、ラジオ、雑誌、新聞)を超えると見込まれています。
日本でも長らく三大総合代理店と言われていますが
ADKの時価総額はサイバーエージェントの三分の一です。
博報堂DYHDの時価総額ですらサイバーエージェントの1.5倍程度です。中国・日本両方のクライアント・広告代理店ともにお付き合いしていますが、クリエイティブ面の融合もさることながらテックとの融合面考えてみると日系の総合代理店は相当苦しい未来が予想されると思います。
まさに一心同体で変革のムーブメントをデザインしていますが、物凄く世界観が広がりました。
デザインシンキングという技術と言うより、本質を見抜く力と、それを一滴でインナーに伝える力が並外れている。デザインのこれからのポテンシャルをまざまざと感じます。本当に。
最近、多くの大学で24時間開放のホワイトボードあるラーニング・コモンズという部屋が広がっています。そこでは多くの学生団体やサークルがペンや付箋を使いながら企画をデザインしています。やはり多くの人が「Why」から考え始めて、考えを共有させながら企画を練っています。「潜在的なニーズはなんだろう」「目的はなんだろう」と…。もちろんデザインファームには遠く及ばないレベルですが、似たような事はやっている印象です。
さらに面白いのは、学生の多くが課題やニーズを明確化(デザイン)するだけでなく、思考過程もデザインしている点にあると思います。アイデアをブレインストーミングしたり図を描いたり絵を描いたりしながら、ワイワイ活発に、「視覚的に」皆で思考を共有します。だから私は、学生は意外にもデザイン思考に慣れているのではないかと思います。
それを裏付けるような体験がいくつかありました。私はいくつかの企業にインターンに行ったことがあるのですが、その多くが上記のような事が出来ていなかったのです。アイデアを考える会議なのにみんなパソコンを向いてカタカタしていたり…。恐らく、疑問にすら思わないのかも知れません。
しかし、社会人の強みはやはり論理的思考方法にあります。学生との差は圧倒的です。反対に学生にとっては「MECE?何それ?メシ?美味しいの?」状態です。ただ逆を言えば、論理的思考がないからこそ「とりあえず絵に描いてみようか」とビジュアル化されるのかな?と。
だから私は両者の力が合わされば、論理的なデザイン思考力に近づけるのかな?と思います。かなり短絡的な考えかも知れませんが、少なくとも自分の目で見てきた範囲内ではそう感じました。恐らくラーニングコモンズという部屋を使ったことがある学生なら何となく共感してくれるのではないでしょうか?(※ただし、使ったことのない学生は例外かも)
IDEOでは「人」と「ビジネス」と「テクノロジー」、この3つが重なり合うところにイノベーションが生まれると定義しているらしい。
各社何を持っているかによってイノベーションを起こす武器は違ってくるので、買収なり共創などで武器の幅を広げることは顧客のために必須になっていくのでしょう。