電力小売り参入の東京ガス 電気料金メニュー発表
コメント
注目のコメント
電力小売りは多数の参入があるように見えますが最右翼は東京ガスであり、注目の発表。年間5000円は幾らくらいの家庭を想定してるかが気になります。
電力自由化の翌年にはガスが自由化。エネルギー大手の戦いが本格的にスタートです寄せられたコメントの中の「地方の人は無視なん?」が端的に自由化の問題点を指摘してます。自由化されても全国の家庭が選択肢を手にするわけではなく、事業参入があるのは、顧客が密集している「稼ぎやすいところ」=都市部に限られてしまうものです。
これまで進められてきた部分自由化でも、競争が起きたのは東京・関西であとは中部にぼちぼち・・といったところでした。特に家庭は儲かりづらい(電圧下げて一軒一軒に「小口配送」しなければならないわけですから当たり前)ので、震災前に全面自由化にならなかったのは「海外事例などを見ても、全面自由化してもメリットが薄いだろう」と判断されたからです。
それを今全面自由化に踏み切ることで、消費者メリットを拡大できるのかどうかは正直わかりません。消費者が賢くなって、いろいろ声をあげていくしかないでしょう。3人家族の電気代平均額(月間)は、総務省統計局によれば11,406円です。東京ガスのプランは、セットで年間5,000円安くなるので、月400円ほど現在の東電よりも割安になる。当然、1人暮らしなど電気の使用量が少ない世帯は、さらに割引額が少なくなります。それが果たしてお得だと実感できるかどうか…。
ところで、もはや常識となりつつありますが、単に電気を小売するだけでは非常に利益は少ないです。一方で、かなりザックリとしたイメージとして、1世帯の顧客から、ガスは電気の2倍(かそれ以上)儲かります。そのため、ガス会社は電気で全く利益が出ないか、最悪赤字でも、新規顧客を獲得することで、ガスで利益を出すことができます。その点、電力会社は2017年に都市ガスの小売自由化までガスを売れないので、いわゆるガスの「後出しジャンケン」的な構図になっています。