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タイの鉄道プロジェクトで注目したいのは、マプタプットの軍港までつながること。自動車輸出などで有名なレムチャバン港ではない点。経済的な目的もあるけども、陸続きで軍港まで鉄道がつながることは、安全保障上の意味も。また途中にラオス(=ASEANで中国の影響が最も強い国)を挟んでいるところもポイント。
昆明からタイへの「南北経済回廊」の地図は特集「ざっくりASEAN」の下記の記事に掲載してあります。中国のプロジェクトが決まる前に作成したものなので、バンコクでとまっていますが、ざっくりとイメージはつかめると思います。
https://newspicks.com/news/1118545/
追記:ホルヘ タケシさんの指摘でアルゼンチンとの関わり、現地のリアルな様子が伝わってきました。いろんなところで展開してますね。
ただ、現在の中国は、供給過剰に苦しんでいる。そのなかで、リスク度外視で投資を強化している鉄道は「いつか来た道」にも見えるのは、頭の片隅に入れておきたい。
http://bit.ly/1S143rl
https://newspicks.com/news/1284466/
一方、鉄道輸出は、中国と日本の主戦場。日本だとイギリスにClass800を製造・販売したほか、インドでも高速鉄道事業を獲得。官民セットでの勝負になるので、引き続きトップ外交が大事だ。
(追記)素晴らしい記事でした。今後、電力についても書いて頂けると嬉しいです。
日本にとってはビジネスチャンスですが、外交やチャイナリスクとどう向き合うか。
余談ですが、
アメリカンフットボールも最近中国で徐々に広がっていっているようです。
おそらくNFLも、今は欧州市場を取り込むのに熱心ですがそのうち本格的に中国進出するのではないかと思います。
貨物輸送はトラックが圧倒し、旅客は飛行機(遠方)と車(近場)の利用が圧倒しています。
将来的なテクノロジーの発達を考えても、広い国土に莫大な金額を投入して鉄道網を整備するのは時代遅れのように思えるのですが・・・。
一番の問題は、アピールポイントとニーズのズレ。
日本が強調するのは、高頻度運行と正確性、そしてその上での安全性。しかし諸外国が重視しているのはコスト面。高頻度運行を前提としている日本の新幹線と同じ設計では、大赤字を垂れ流すことは火を見るより明らかだ。
さらに米国では、コストと車体強度が重視される。多少ぶつかったぐらいでは乗客にダメージをもたらさない強度が求められる。
更に問題は、リニアと新幹線、JR内での足並みの乱れ。JR東海はリニア建設に注力する一方、JR東日本は新幹線方式を輸出したい。各社バラバラで、強力な中国にどう対抗する。
中国では国内の長大な高速鉄道網の建設がほぼ終了し、海外進出に国家を上げて取り組んでくる。国および各社に求めらるのは、中国に対抗しうるアピールポイントを見出し、足並みを揃えて輸出交渉に取り組むことである。
川端さん>マプタプットはそんなに重要な軍港なのでしょうか。レムチャバンとマプタプットの間には海軍の拠点であり事実上は米軍が常駐しているウタパオ空港とサタヒップ港があり、中国は入りづらいと思うのですが、むしろウタパオを迂回してマプタプットに繋ぐという戦略的意味があるのでしょうか。