攻める伊藤忠。耐える三菱・三井。「商社3.0」の幕開け
NewsPicks編集部
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楽しみな特集です。個人的にはもう10年も前になりますが、三菱商事の金融部隊に半年間「出向」という形で在籍したことがあって以来、「商社」というビジネスは何なのか、ということは考えてきました。仲介とか投資とかありますが、根本は「個人のバイタリティによって業界インサイダーの情報を得ることで、企業のPLBSCF上の利権を抑える」ビジネス、と理解していますが、その辺の考えを深めてくれることを期待。
ちなみに、総合商社にフォーカスした業界紙ブレーンズは部門ごとの詳細の情報が載っていて、商社ビジネスを分析する際にはマストの情報になっています (http://www.brains-net.jp/)商社は一見わかりにくく、とっつきにくい業界なのですが、取材すればするほど知的好奇心をくすぐられます。
あえて最新の話だけでなく、過去の歴史的な視点も織り込むことで、大きな潮流を示すとともに、「商社業界のダイナミズム」「各社のDNA」などを浮き彫りにできればと思います。
「商社3.0」は大げさではないか、との反論も多いはずです。実際、取材先でも、賛成・反対などさまざまな反応がありました。それらの多様な意見を掲載していきますので、ぜひみなさんの思考の材料にしてもらえればと思います。日本にしか無いビジネスモデルである商社。僕がいたころのバブル全盛時代の住商の利益は、200-300億円程度だった。今やその10倍の利益を稼ぐ。しかもそのほとんどが、事業収益だ。「総合商社から総合事業会社」のビジネスモデル転換が的確に当たった。それが1.0から2.0への転換だとすると、3.0の鍵を僕だったら、テクノロジーだと思っている。期待したい。