【山崎大祐×開沼博】今こそ「福島イノベーション」の話をしよう
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注目のコメント
日本人として、グローバルに活躍したいと考えているビジネスパーソンとして、福島をきちんと説明できることは必要なことと感じ続けてきました。今でも世界へ出ると「福島の今ってどうなっているの?」とよく聞かれます。しかし、私の中では情報がアップデートされず、現場感がなく、遠い存在になり始めていた、それが福島でした。
昨年末、福島第一原発のすぐ隣まで行き、そして9月には中に入る機会まで頂きました。現場に行ってみて、はじめて福島のことが自分のことになってきました。私たちの目の前には福島は存在していて、廃炉までの40年間、私たちは向き合っていかないといけない。そう強く思えたのです。
福島はセンシティブな問題です。正直、自分の意見を言うこともとても勇気がいります。でも、やっぱり目を背けずにきちんと伝えたい。だから、出来る限り正直にお話しました。
その中で意識した言葉がありました。エドワード・サイードの「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である。」です。
様々な意見はあると思いますが、もう一度福島のことを考える機会になってくれたら嬉しいです。皆さんの意見をお待ちしています。お、楽しみな連載ですね!
福島×イノベーションは、けして絵空事ではありません。例えばロボット事業について、経産省と福島県が総力を挙げて取り組み始めています。たとえば、ドローンの国内初の量産拠点は福島県南相馬市にできます(※1)。ロボットスーツHALで有名なサイバーダイン社は医療ロボット生産工場を郡山に構えます(※2)。原発と周辺産業で10万人が福島沿岸で雇用されました。廃炉とロボットでその代わりを担おうと、計画が進んでいます。
※1 小型無人機「ドローン」、国内で量産へ 南相馬に拠点(朝日新聞, 2015/2/20)
http://www.asahi.com/articles/ASH2N470YH2NULFA00K.html
※2 「福島をロボットバレーに」、CYBERDYNEの新生産拠点に高まる期待(日経デジタルヘルス、2015/5/22)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20150521/419441/?ST=ndh
「もっと自由なピッカーを」さん
いえいえ、関係者二人で話しても広がりがありませんから。山崎さん、適任だと思います。だいぶプロピッカーとしての仕事をサボってしまっておりましたが、マザーハウス山崎さんとの対談連載、公開されました!
「福島の問題はグローバルでは日本のトップイシュー」ということは私も感じ続けてきましたが、それは自分が専門家であるゆえのバイアスもあるのかなとも思ってました。
ですが、世界を股にかける山崎さんの言葉でそれがまず指摘されたことに改めて現状を自覚しました。
その上で、どうこの問題を考えていくか、絡んでいく糸口があるのか、少しでもヒントを出せればと思います。