早くも急成長の中国ベビー用品市場
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前月の全中会議で中国政府は「1人っ子政策」を廃止する方針を決めた。バンクオブアメリカ・メリルリンチの調査によれば、中国の人口13.6億人のうち、出産可能年齢の女性(23~42才)は約7,900万人。このうち政策変更の恩恵を受けるのは48%と試算し、このうち4分の1の女性が第二子を出産すれば、今後5年間で赤ちゃんが950万人増えると推計している。 これに伴い、介護やベビー用品、玩具業界、つまり母子向けビジネスへの期待は大きい、ビジネスチャンスが生まれると考えられる。
しかし「ミルク粉事件」以来、中国新世代の親は中国製のベビー用品への不信感がある。だから日本製紙おむつや哺乳瓶などが飛ぶように売れている。
注目されているユニ・チャーム、花王、ピジョンの業績をご覧ください。
ユニ・チャーム
2014年中国市場の売上高は連結売上高の18%を超えるまでに成長してた。同年、ユニ・チャームはプレミアムタイプを新発売し、中国市場の成長スピードの加速した結果、当期は大幅な増収増益となりました。
花王
花王は出遅れていたが(2013年)、価格戦争でP&G(パンパース市場シェア30%)とユニ・チャーム(シェア20%+)に追いつきました。
ピジョン
2015年度の売上高は前期比8.6%増の841億円13百万円。この業績を牽引したのは、中国を中心とする海外事業で、売上高が全体の53.4%を占めた。
「1人っ子政策」を廃止、莫大な需要がそこに生まれるのは間違いない。中国のベビー用品企業だけでなく、各国の関連企業の中国事業も政策変更の恩恵を受け、成長すると見られる。また日本市場から紙おむつがなくなるのでしょうか。福岡の某大型ディスカウントストアで、カートにおむつを山積みにして並んでいる光景を実際に見て驚いた覚えがあります。