JTが三たび大型買収、「6000億円」は妥当か
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タバコの世界シェアを見ると、JTは8.9%、レイノルズ・アメリカンは1.9%ほどです。この買収で10.7%のブリティッシュアメリカンとは肩を並べますが、14.6%のフィリップモリスにはまだ遠いです。
ただ、JTは日本ではまれにみるM&Aをうまくやっている会社です。ですので、さらに頑張ってもらいたいと思います。
ただ、世界一は中国の公社ですが、JTは本当に世界一を目指すのか?という気はします。中国はタバコを吸う人が多いですから。
タバコはいずれ衰退するので、もっと他のビジネスを考えればいいと思いますが、JTは自販機事業を売ったりするなどタバコ事業に賭けているようです。とりあえずはこのM&Aはいいと思いますが、その先はどれだけ考えているのでしょうか。
注目のコメント
最近アクセス権を頂いたSPEEDAで調べてみても、JTの財務アドバイザー名は収録されていません(売り手のReynolds側にはJPMとLazard。Citiにもクレジットが付与されているようです)。数年前に話題となった医療機器メーカーの案件ではケイマン諸島籍無名の財務アドバイザーがスキャンダルの中心に座っていましたので、高額海外買収時には財務アドバイザーのネームも一応気になります。なお、JTほどの会社であれば、実力的に財務アドバイザーがいなくても全く問題なく海外買収を行えるものと思います。
ロイター記事によると、法務アドバイザーはJTがFreshfields、ReynoldsがJones Dayだそうです。Freshfieldsは一流ファームです
http://www.reuters.com/article/2015/09/30/us-reynolds-amricn-japan-tobacco-m-a-idUSKCN0RT14X20150930現在、記事にあるJTの新貝CFOの本「JTのM&A」を読んでいる。海外部門のJTIのマネジメント・ガバナンスも書かれていて参考になる。この極めて高いと見られるアメスピの買収に関して、注目しているのは買収部分の売上の過半は日本という点。買収リリースでは買収を行うのがJTなのかJTIなのか書かれておらず、実際の買収完了時にそこが明らかになるかは注目している。そこのやり方でPMIも変わってくる部分もあるかもしれないし。