ホテル業界の現在と未来〜外国人観光客増加の影響〜
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Picks内でも部屋が取れないとの話題が多いホテル業界。現状を基本統計から確認してみました。
訪日客の増加を考えるとますますホテル不足が加速しそうですが、ホテルはそう簡単に増やせるものではなく、既存ストックを柔軟に使う施策が必要になりそうです。
なお、ホテルに限らず日本の観光業界は多言語(少なくとも英語)での対応が課題です。
必要性はわかってはいても地方を中心に人材がいないのが実際のところ。国交省(観光庁)が対策アプリのコンペなどやってくれるといいのですが。都市ホテルの稼働率が高く、地方の旅館の稼働率が低いのは、都市での宿泊需要が高く、地方での宿泊需要が低いということです。これには2つ理由があります。
第1の理由は、日本国内の観光市場の80%以上は日本人による日本国内観光であり、地方の旅館への需要は年間100日という休日・祝日に集中していて、その他は需要が少ないから年平均にすると稼働率が低くなるということです。これは低生産性の理由でもあり、対策として私は以前から休日の平準化を提言しています。大型連休の地域別の取得は他の観光先進国ではすでに導入されていて効果を上げています。
第2の理由は、増加してきているインバウンドが一部の地域に集中していることにあります。東京、大阪、京都、千葉、北海道の5都道府県でインバウンド需要の65%が集中している。だから部屋が取れないのは一部の地域だけ、私が3つの旅館を運営する青森県や、リゾートを運営する高知県では部屋が取れないことはございません。この状況を地方から見ると「インバウンドも一極集中」に見えるのであり、これは目指している観光立国の姿とは異なります。良いレポートですね。が、SPEEDAがあるUZABASEであれば、業界別レポートはすべて揃っているので、それを毎回小出しにしていけば、どんどん量産できるのに、とも思う。もちろんタイムリーな話題を盛り込むために、記事向けに追加リサーチする部分も必要になることもあると思いますが。
逆に、そういう場合はSPEEDAの業界概要ページに反映させるなど、もっともっと連携の余地があるように感じます