マスクは言った「僕のこと、まともな人間には見えないだろ?」
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注目のコメント
経営者の自伝本は、どうしても自慢本になりがち。その点、記者が徹底取材する形のノンフィクションは、ネガティブな面も含めて、実像に迫っていくので面白い。とくに、この本はマスクという人間によく食い込んでいます。
記者の書き方のせいでもあるでしょうが、イーロン・マスクの忙しない性格が伝わってきますね。
自分の理想を追求する力強さを感じますが、理想に縛られ過ぎて逆に振り回され、最後の一言からは若干の強迫観念すら感じます。
世界一の広報マンが欲しいと言ってみたり、慌てて食事を(記者のステーキまで)平らげたり、本題に入る前に気になっていることをひたすら話したり。
落ち着いて情報を咀嚼すれば、大柄な体格に低炭水化物食が必要なのか、本当に人工知能の危険性は夜も眠れなくなるほど差し迫った危機なのか、もう少し建設的に考えることが出来るように思います。