永谷園大隅氏、ローソン時代新浪社長に学んだ「三方良し」の哲学
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取材開始3分後くらいに、大隅さんが仰った「“長”を名乗る以上は部下を食わせていかないとダメ」のお言葉にまずシビれました。そして次に、「課長になる、部長になる、役員になる、それぞれに思考・行動レベルに要件がある」の論に感じ入り、最後の「三方良し」理論には深く共感致しました。
以下のくだりはとても参考になります、誰しも必要な視点ですね^_^
「…課長になる、部長になる、役員になる、それぞれに思考・行動レベルに要件があることです。
まず課長は、部下に営業を任せ、売り上げが立てられることが条件。売り上げを立たせるために、誰よりも自分が売らないといけないと思いがちですが、売るのは自分ではなく部下です。ですから、売り方を部下に伝授するのが先決。それができたとき、私は初めて課長という立場に自信が持てました。
次に部長になったときは、事業(営業)戦略を立てられるようになって初めて、不安から解放されました。私なりの戦略の要諦は「捨てること」です。
…すると、部下は無駄な球を打たなくてよくなり、集中することで、かえって売り上げが立つようになるのです。もちろんリスクもありますが、的を絞る先を部下と一緒に決めれば、部下のモチベーションもぐっと上がります。
役員になったときは、まったく自信が持てずに右往左往し、役員会に女性1人で出ているのがとても居心地悪かった。でも、社会に対するひとかどの意見が言えるようになって、やっと役員会でも落ち着いて座っていることができるようになりました。
いざ発言を求められたら、それなりの持論が言えるようになるまでには、人間的な成熟が求められます。私の場合、経営者養成スクールに1年間、通わせてもらい、ここで日本にある貧困問題、日本人の宗教観、死生観などを学び、考えました。この体験が大きかったですね。」課長は部下が仕事が遂行できるように伝授する力、部長は事業戦略を立て遂行する力、役員は社会に対する見識が問われる、というお話、大納得です。言語化していただき、感謝。3つのモードができるようになり、モード間を自由に行き来したり、配分をTPOに合わせて変えられたりすると、超楽しい。