デュポン vs. 三菱ケミカル。世界のデュポンの背中は遠い
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注目のコメント
日本企業は買収した後が課題のところが多いと思う。グループシナジーを出せるまで統合を進めるか、でなければ売却するかだが、ポートフォリオマネジメントが概念だけで実施されていない。そこが収益性に響いてるケースが散見される。
ちなみに化学と種子(遺伝子組み換え)の関連性は高く、MonsantoもSyngentaも農薬→種子事業に入っている(三菱ケミカルは素材系なので系統が違うと思うが)。《企業》総合化学メーカーはそれぞれ戦っている領域が異なり過ぎて、事業同士の比較は難しいが、両社のポートフォリオ戦略の在り方の違いという意味で着目したい記事。
オランダのDSM社もデュポン的に事業を入れ替えている興味深い企業。これまでの13の記事を一気に読んだが、この特集は、企業分析を通して各カテゴリーの主要企業の状況を相対的に把握するうえで、とても参考になる記事と思う。ただし、一つ違和感を感じた。
それは、財務やポートフォリオからの企業分析が主体になっており、技術的な視点による分析がほぼないこと。Newspicksは経済に比重が置かれているため仕方のないことなのかもしれないが、エンジニアの私としては物足りない。国内にせよ世界にせよ、Topクラスに入っている企業は、必ず自社が強みとするコア技術や決定的な特許を保有しているはず。そういう技術視点での分析も加えると、今後の事業展開の妥当性とか将来性が見えるのではないかと思った。