金利上昇は銀行にどんな影響を与えるのか──「金利をめぐる誤解」を解きほぐす
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金利は非常に重要なポイントです。邦銀の強みは、金利が上がれば企業向け貸出で儲かり、金利が下がれば有価証券投資で儲かる、というように、ALMが効いていて、金利がどちらに転んでも銀行全体の経営としてはオッケーなところです(ある程度までは)。最近外銀は一時期の勢いがないですが、一方で、日本の銀行はなんだかんだ安定的に強い。その背景にはこのような構造があると個人的には思ってます。
金利上昇の話だけでなく、銀行の業務、どうやって収益を生み出しているかという点が書かれている。銀行は、ほとんどの人が関係している一方で、しっかりと理解している人は極めて少ないと思う、是非読んでほしい記事。
「鞘を抜く」(利鞘=借りるお金と、貸すお金の差)が銀行の本質。それによって収益が生まれるのは、信用リスクと、期間が違うことによる金利リスクを取っているから。自分が貸す側だったら、こういう相手・条件だったら(大企業だったら?中小企業だったら?3か月なら?10年なら?)、肌感覚としてより貸出金利を上げたほうがいいか・下げたほうがいいかと想像しながら考えてみると、ここらへんは理解が進むと思う。
もちろん、それ以外に、金利変動によって貸出・預金金利の感応度の「ざっくり感」も書かれていて、勉強になる。