この連載について
企業の経営活動を陰で支えるコンサルティングファームが今、岐路に立たされている。クライアントのニーズが多様化し、ビジネスモデルそのものが変質しているのだ。本特集では、「クリエイティブ路線へのシフト」「高級派遣業化」「投資ファンド化」という3つの新潮流に着目。現役・OBコンサルタントへのインタビューから、業界の「今」を浮き彫りにしていく。さらに、各ファームのトップが登場し、「戦略コンサルティングファームの戦略」を披露する。
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まずは前編、コンサルタントの起源から80年代までをおさらいします。
これらがすべてがアメリカを出自としている点も非常に興味深いです。
マービンバウワーの『マッキンゼーをつくった男』を読んでもそうですが、当時のコンサルタントとしての矜恃を知ると身震いする思いがあります。「あくまで企業の存続に関わる重要な問題に注力すべき」「公平で独立したアドバイザーであり続けるために、経営コンサルティング以外の仕事に手を出すべきではない」とか、そうなんだよね、と。売上規模拡大に走るファームが増えつつある昨今、そもそもコンサルティングとは、というのを再定義する時期なのかも知れませんね。
BCGが日本に来て約50年。コンサルティングもコモディティ化し、その価値をどう出すかが問われる時代になってきたのは明らかです。ここからどう変わっていくのか、我々としてもしっかり見届けなきゃいけないなと感じた次第です。