JFEスチール、台湾プラスチックのベトナム製鉄所に5%資本参加
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注目のコメント
台湾プラスチックの規模感にいまいちピンとこないのかな。台湾のGDPの10%以上を稼ぎ出す台湾最大のコングロマリット。やってる事業はプラスチックに留まらず。
売上高は8兆円近く。社員は10万人を超える。
下記はwikiからの転載。
エチレンの年間生産量で世界10大メーカー
テレフタル酸の年間生産量世界1位
ガラス繊維の生産能力世界1位
銅箔の生産量世界第3位
ICパッケージ基板の生産能力で世界3大メーカー
DRAM工場にて台湾最大、世界で6位
他の記事によると別の台湾の鉄鋼メーカーも資本参加しており非常に大きなプロジェクトのようですね。
以下一部抜粋。
「 事業主体のフォルモサ・ハティン・スチール(台塑河静鋼鉄興業)は4期までの計画。第1期では100億ドル(約1兆2千億円)を投じ、熱延コイルなどを生産する粗鋼年産700万トン規模の一貫製鉄所を建設する。1基目の高炉を来年4月に稼働する計画。2基目は、その1年後の火入れをめどとする。 」
「「経験のない台湾プラスチックに高炉事業は可能か」―台プラ・ベトナム高炉事業への鉄鋼関係者の意見を集約すると、およそこうなる。これに加え、200億ドルという巨額資金を投じることも懸念材料の一つで「トン当たりの生産コストが高過ぎる」という。昨年夏には、ベトナムにおける反中デモの影響で工事が遅延するトラブルもあった。 」
http://www.japanmetaldaily.com/metal/2015/steel_news_20150216_1.html
結構前から検討してるのね、この件。そして、JFEも元々東南アジア進出を検討してたと。
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXNASGM0304I_T01C12A2FF1000/
山田さんがコメントで指摘されてるのは台プラではない企業への出資断念という記事ですね、その後もベトナム進出は諦めなかったということなのでしょう。有償対価のはずの技術供与契約の他に、270億円の投資を正当化できるのだろうか?ROE8%なら、年20億円強のリターンがなければならない。5%持分では法的に意味ある権利ではなく、心理的紐帯にしては高価すぎるような気がする。
(7/31追記)
JFEスチールが出資を検討していたのは、鉄鋼メーカーの義聯グループで、台湾プラスチックとは別企業。失礼しました。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ30I02_Q5A730C1TI1000/
(7/30)
JFEスチール、何年も前に同じ台湾プラへの出資を中止していたはず。
→こちら。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820140917cbal.html
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFL16H5Z_W4A910C1000000/
台湾プラの当事業は、その後中国鋼鉄という(紛らわしい名前の)台湾企業が出資したりして、建設開始に踏み切った。JFEスチールとしては、今度こそ出資したということで、採算が取れると判断した根拠が気になる。
ベトナムには高炉から熱延・冷延まで可能な一貫製鉄所がまだなく、台湾プラが建設中のものが初めてとなるはず。
(正直、遅い気もする。なかなか重工業に移ることができないベトナムの姿がよく見える)