偏差値75の渋谷幕張が体現する、「文武両道」の本当の意味
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注目のコメント
たくさんのコメントをありがとうございます。滋賀県のある高校の監督さんが「文武両道」というより「文武連動」という言葉を使っていました。勉強は大事だからやらなければいけないという沼監督の言葉ももちろん、双方を連動させることが人生において力になると思います。いろんな取り組みがあるので、その一つとしてご紹介させていただきました。
甲子園というと本の一握りの強豪校やスーパープレイヤーを話題にしがちですが、大多数の高校球児は、勉強など普通の高校生が目指すこととの両立に悩みながら野球を続けていることを忘れないで欲しいと思います。彼らには、野球で生きていこうとするスーパープレイヤーとは違った「甲子園」があります。
冒頭に紹介されているマートンの談話が興味深い。マートンは現在もジョージア工科大に籍を置いたまま、阪神で活躍を続けている。恐らくバットを置いたセカンドキャリアは大学で学び直したいという意思の表れなのだろう。
MLBでは大学でしっかり勉強を積んだ選手が、予想以上に多い。例えば現メッツのグランダーソン選手は「教育に勝る資源はないと思う」という信念でイリノイ大学で勉学を積んでいる。日本では京大・田中投手がロッテ入りしたことで話題を呼んだが、向こうでは高学歴のメジャーリーガーは驚く話ではない。下記のエントリーも参照。
その中、文武両道を目指す渋谷教育学園幕張の話は興味深かった。本シリーズの大坂桐蔭高、明秀学園日立高の記事と読み比べると、三者三様の考えがあって面白い。
それにしても、渋幕の練習時間の短さといったら!! 日本では「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺のとおり、昔から二足のわらじ等を批判する傾向が強いよね。でも、海外ではそれが当たり前。文武両道どころか、季節によって複数スポーツをプレーするアスリートも多い。日本では例えば巨人・桑田さんが現役後に早稲田大学で学び直したというニュースが大きく報道される。大学進学なんて普通のことなのに、アスリートがそういうことをすると騒がれる。つまり、ナベツネの「たかが選手が」発言じゃないけど、野球選手を野球バカだと見下す風潮はどこかしらにあるんだよね。野球選手も知恵を蓄えなければならないと思う。
私の友人にも二兎どころか三兎を追う超人がいるのだけれど、彼に言わせれば「その瞬間は二兎は追っておらず、一兎を全力で追っているのだという」と言う。今回の渋幕の紹介記事を読んで、なるほど共通するところがあると思わされた。
それにしても。私は平平凡凡の凡人なので、つい思ってしまうのだけれど、どうすればオンとオフの切り替えをスムーズにさせ、集中力を高めることができるのでしょうかねえ...
◎高学歴選手が数多くいるメジャーリーグの奥深さ
http://allabout.co.jp/gm/gc/448310/