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最終回:自己開示とモテ

積極的な自己紹介で何倍モテる?

2015/7/11
恋愛×ビッグデータ──。ビッグデータがビジネスにおける消費者の行動を解明するのに活用されるのと同様に、恋愛もデータによって語られる時代がやってきた? 会員数230万人を誇る日本最大級の恋愛・婚活マッチングサービス「pairs」を運営するエウレカCEOの赤坂優氏が、pairsに蓄積された恋愛ビッグデータを用いて、データ時代の恋愛を読み解く。
第1回:「早慶上智卒」は、大卒平均より3倍モテる
第2回:女性は男性に、まだ「三高」を求めているのか?〈収入編〉
第3回:女性は男性に、まだ「三高」を求めているのか?〈身長編〉
第4回:「優しい」以上に、モテる性格は何か?
第5回:「男性の実家暮らし」は、女性に受け入れられるのか?

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pairsにおける「いいね!」とは?
プロフィール(自己紹介文、メイン写真など)を見て、好意を持ったパートナーに「いいね!」を送る。お互いに「いいね!」を押すと、マッチングが成立し、メッセージ交換が可能になる。

自己紹介文とは
20~500字の範囲で、自己PRを記入できるプロフィール項目。

男性は積極的な自己紹介で7倍以上モテる

今回は、自己紹介の文量ともらった「いいね!」数の関係を見ていきます。pairsでは、ユーザーが自由に、20~500字の範囲で自己PRを書くことができます。

男性の場合、自己紹介が未記入の場合と比べて、たとえ20~50字という長さでも自己紹介を記入すると、未記入の人の7倍「いいね!」をもらえることが判明しました。なおかつ、その文字数が増えれば増えるほど、平均「いいね!」数は増加していきます。

また、400~500字という長文で自己紹介を書いた男性の91%は、最低でも1回は「いいね!」をもらっていることが確認されました。未記入のユーザーが「いいね!」をもらっている割合が、26%であることを考えると、その効果の大きさが伺えます。

選択形式で表現されるプロフィール以上に、自分の言葉で書いた自由文がそのユーザーの印象に大きく影響します。テキストの内容に加えて、語尾の表現や顔文字等も工夫出来る点は、他のプロフィールと異なる特徴の一つです。

ちなみに、この自由文は審査を行っており、投稿テキストの質を上げて、より有用な情報を提供出来るように配慮しています。

女性は自己紹介よりも写真が重要?

女性の自己紹介文の効果は小さく、自己紹介が未記入の女性と20~50字記入した場合のモテ度の増加率は4倍弱にとどまりました。

女性ユーザーも、男性同様に自己紹介文が充実すればするほど、モテ度が増加することは確認されています。

しかし、男性ほどの「いいね!」数の増加は、見られませんでした。女性は男性のプロフィールをしっかりと読みこむ一方、男性は写真等に影響される、ということが考えられそうです。

(協力:中川佳希、構成:村井京香、インフォグラフィック:荒新桃子)

赤坂優 法政大学在学中に、博報堂C&Dでインターン。イマージュ・ネットに入社後、メディアプランナーとしてECサイトのメディア収益化を行う。その後、新規事業、アライアンスに従事。個人でデザインのクラウドソーシングサイト「MILLION DESIGNS」を立ち上げ、ランサーズへ売却。エウレカを設立し、CEOに就任

赤坂優
法政大学在学中に、博報堂C&Dでインターン。イマージュ・ネットに入社後、メディアプランナーとしてECサイトのメディア収益化を行う。その後、新規事業、アライアンスに従事。個人でデザインのクラウドソーシングサイト「MILLION DESIGNS」を立ち上げ、ランサーズへ売却。エウレカを設立し、CEOに就任(撮影:遠藤素子)

データ概要

期間:2013年1月1日~2015年3月31日